私の理想の高校生活【歌い手】

理想の20話 ページ22

教室に戻ると佳奈がどんな内容だったか聞いてきた。


部活のこと、と一言いうとキラキラした目で

「入部、するの！？」

と言った。


『まあね。』


佳「やったぁ！！一緒に頑張ろうね！」


無邪気に笑う佳奈を見たら

命令だったとか、約束だからとか、

言えなくなってしまう。元々いう気はなかったんだけど。


『うん、よろしくね。』




・




・




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授業が終わり部活の時間。

部員という立場で初めて行く音楽室。


遠くから見る、は無理だったけど、


近い方がたくさん見えるのでは？


という気持ちが出てきた。


これから部活が楽しみだ。


活動自体は嫌だけど。



佳「なんか緊張する…！」


私もあのキャラが再度通じるかわからないから緊張してるよ。



がらがら



ドアを開けるとパーンと音が鳴った。


クラッカーかな。

燃えた後のようなにおいが鼻につく。



そ「入部ありがとう。」


私と佳奈が驚いていると一ノ瀬先輩がそういった。


う「いやーまさか君が入ってくるとはねw」


あんなに無視してたのに


なんて言って爆笑してる浦田先輩。


さ「やっと女の子がきたね！」


女子が来たことを喜んでる坂田先輩。


ま「……。」


佳奈が来て嬉しそうな半面、

私がいて気分が悪くなったような顔をしてる相川先輩。



また一人足りない。

生徒会長はそんなに忙しいのか。


中学校でも委員会をやってこなかった私には全く分からない世界だ。


佳「みなさん、今日からよろしくお願いします！」


元気な挨拶と笑顔に先輩たちがほんのり頬を赤く染める。


え。なにこの私が得しちゃう状況！！


あ、いけない。挨拶しなければ。


『よろしくお願いします。』


すごいニヤけそうな顔を抑えて

無表情で挨拶とお辞儀する。


ヤバいもうほんと顔ニヤけそう。

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