Everyday (ページ14)

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Sweety－koji－ページ14

※作者は関西圏に疎いです。エセ関西弁が許せない方はブラウザバックお願いします。

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サラサラと耳元をなにかがくすぐる感覚で、ゆるゆると覚醒へと導かれる。

今日は日曜やし、もう少し寝たいと寝返りをうったうちの耳に、誰かの忍んだ笑い声が入り込んだ。

「んん…」

「おはようさん。今日は目覚め悪いんやなぁ」

「こぉちゃん…もう出るん…？」

「そろそろ出ぇへんとふっかさん達に怒られてまうし」

「んぅ…さみしなぁ…」

「はよ帰るから我慢したってや」

寝覚めの微睡みの中に取り残されて、いつものキャップとアウターを身につけた恋人は少しだけ困ったように眉を下げた。

困らせるつもりはあらへんのに、寝起きの頭は勝手に心をさらけだして、目の前の人をチクチクする。

あかん、と一つ頭を振って、いまだ布団の中に収まっとった重い両手をこーちゃんに向けて伸ばした。

下がっとった眉は弛く弧をえがいて、愛しさで満ちた笑顔がそこにある。

「いちこは寂しがりやな～」

「こぉちゃん大好きやから当然やろ？ホンマはずぅーっと一緒に居たいんよ」

布団に沈んどったうちを抱き起こしながら、デレデレと崩れた笑みが近づいた。

そっと触れるだけの口づけを交わし、次に交わされたは額でのキス。

至近距離で視線が絡んで、もう一回。

幸せやなぁ。とかみしめるうちに、こーちゃんは目を細めて微笑んだ。

「オレもいちことずーーーーっと居りたい」

甘やかされたうちは、しかたあらへんと諦めて、「いってらっしゃい」と唇を寄せた。

こーちゃんの帰りを待つんも、嫌いやないんはもうしばらく秘密にしといたろ。