MISSING TWINs (ページ28)

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ⅩⅩⅦ ページ28

『お次は２本ものドラマで活躍中の武藤芹くんです！』

『こんばんわー』

ーーーーーキャアアアア

『スゴい人気だねぇ』

『本当にありがたい限りです。僕みたいな若輩者を応援してくださるなんて、感謝しかありませんよ。皆さんありがとうございます！』

『放送中のドラマは様々な反響が来ているみたいですが、武藤さん自身はいかがですか？』

『このドラマの脚本家の山岡さんなんですが、僕がテレビに出る切っ掛けを作ってくださった方なんですよ。本当に感謝していて、もっと山岡さんのドラマに出演したいのは有るんですが、中々ディープでハードな物を好む方なのでお呼ばれしなかったんです。めちゃめちゃ寂しかった…』

『今回一緒に仕事出来て良かったねぇ』

『実は、元々は他の方が主演だったんですけど、その方が辞退されたらしく、無理言ってやらせていただきました！ご病気の療養の為に引退されていた橋場監督まで僕の為に一時復帰していただいて、今回のドラマは完全に僕の初心の頃を思い出させてくれましたよ。橋場さんにいっぱい怒られました』

『今日披露する曲は武藤さんが作詞作曲をなさったんですよね』

『はい。本来は主演する方が主題歌を歌う予定だったので、そのお鉢も僕がいただきました！これってデビューになるんですかね？』

『そこは私に聞かれても…』

『ですよねー』

ーーーーーあはははっ

MCの方達を相手に軽快にトークを進めていく。
緊張とは違う張り詰めた空気が傍らから漂って来ていた。
共演者には…KAT-TUNが居る。

『それではご準備お願いします』

『はい！皆！今からそっちに行くよー！』

ーーーーーキャアアアア

『KAT-TUNの皆さんは後輩の武藤さんのご活躍、いかがですか？』

『変に親心芽生えてきてますよ。何せこんなちっこい頃から見てますから』

『今回のドラマ観てて、大人の男になってきたなぁと思いました』

『僕もあんな役に挑戦してみたいと思いますけど、芹の演技力の半分も無いんですよね…』

『まず田口に似合わねぇ役柄だろ。お前に似合うのはイイトコロの坊っちゃんだ』

『似合いすぎて笑えない』

ーーーーーあはははっ

中丸くん、上田くん、田口くん、聖くん、亀梨くんとコメントをしてくれる。
せめて、この５人でやっていけるように、私は私のやれる事をしなくちゃ。

「芹」

「よろしくお願いします」

『それでは披露していただきましょう。武藤芹さんで“BREAKER.”』