�将将� ページ25
「芹？大丈夫？」
「んー…眠い」
「肩貸すか？」
「んー雄也…さんきう…」
「俺が貸すから大丈夫！」
山岡さんのドラマの台本の読み込みに役づくりと主題歌の作曲。
少クラで披露する曲の編曲。
現在撮影中のドラマも忘れずにやらなきゃいけないし、最近ではここの私から連絡がくる。
大我くんの事が気になるみたいだけど、もし私の世界で武藤大我が居たとしても、私はこんな事しないなと思う。
武藤大我の迷惑になるし、あまり印象は良くないから。せめてサイン×６で終了しておく。
私だけど、私じゃないんだな…そう感じる。
睡眠時間を削ったりしていて、異様に眠い撮影の待機時間。
�睫擇�んが声をかけてくれたのに、私の凭れる先は強制で大我くんで、
「京本、芹の事好きすぎだろー」
「当たり前！」
「うん…」
「もう寝てるわ」
「うん…」
すっかり眠気に負け、惰眠を貪る私が目覚めたら、天井と照明が目に入る。
閉じていた瞳には刺激が強く、ぎゅっと目を瞑れば瞼の裏の光が弱くなった。
「ん…」
「おはよう。よく寝てたよ」
「んー大我？」
「足痺れた！」
目を開いて天井が見えると言うことは、横になっている。
それにプラスして足が痺れたと言われ、微睡んでいた頭でも理解。慌てて起き上がれば後ろで情けない声があがった。
「ごめん！」
「うひぃ！ビリビリきた」
「あぁ、マジでごめん！起こして良かったのに」
「疲れてるからって皆でもう少し寝かせとこうって事にしたんだよ」
そう言う慎太郎くんが大我くんににじり寄り、逃げるその先には北斗くんが待ち構えていた。
平和だねぇーなんて縁側でお茶飲みたくなるような光景。
さて、私も仕事をしなければ。
「雄也くん、慧くん、ちょっといい？」
「ん？」
「どした？」
「次のドラマさ、俺のグループのメンバー役で出ない？」
「はい！出る！」
「俺も！」
「大ちゃんも涼介もダメ。童顔だから」
「ケチー！」
「それは俺が老け顔だと？」
「大人っぽいと言っているのさ、�睫攣瓩茵�
「物は言いようだな」
「それな」
「このやろう！」
ヘッドロックをかけられたあげくにぐしゃぐしゃに髪を掻き回され、大爆発したヘアスタイルを周りに冷やかされる。
それを手櫛で落ち着かせながら、そう言えばと思い出す。
「そう言えば、大我が真っ先に来ないとか珍しいな」
「理由は芹くんだけどね」
悶絶する大我くんを見つけ、ごめんとだけ言っといた。
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佐藤龍我のぶりぶりざ○もん
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作者名：Fin. | 作成日時：2019年3月28日 1時
