�将� ページ18
最近、大我くんの様子がおかしい。
「大我ー？」
「…」
「おーい。そろそろ出番だぞー」
「え？あ、うん」
「どーしたよ？」
「んー、今回も…あの子来てるなーって思って」
「京本くんの気になる子！？どの子！？」
私と大我くんの会話に遠慮なく入ってくるのは慎太郎くん。
公開収録の少クラの観客席にはたくさんのうちわが彩り鮮やかに咲き乱れ、たまに反射に目が眩むほど。
「あの子…俺と芹のうちわ持ってる子」
「どれどれ。あ、あの左側に高めで結んでる子可愛い！」
「俺はその子から向かって右側の綺麗めのお姉さんかな」
「北斗には聞いてないじゃん」
「俺は慎太郎の子の左側の子がいい」
「綺麗めのお姉さんの右側のちっさい子」
「ちょっと、ジェシーも�眞呂皺兇竜い砲覆觧厂技襪垢鵑覆茵�」
「俺は京本くんとジェシーの間の子」
「樹までかよ」
おい、皆さんちょっとストップ。
その顔ぶれ、私の記憶にある顔ぶれなんだけど…。
「でもさ、どれだけ気に入っても…声なんてかけられないし…」
しゅんと項垂れた大我くんの頭をコツリと拳で軽く押した。
パチパチとまばたき１つ。
苦い笑みを浮かべて、
「気になるなら、しっかりあの子の前でカッコいい所見せないとな！」
「！そうだね！」
パァッ。
本当に効果音の付きそうな満面の笑みの後、１人で気合いを入れた大我くんを横目に出番のコールが私たちを呼んだ。
『お？今日の芹はご機嫌じゃないか？』
『俺はいつでもご機嫌ですよ？』
『観客席にめっちゃ可愛い子達来てますからねーご機嫌にもなりますよねー』
ーーーーきゃあぁぁぁ！！！
『慎太郎、後で楽屋来い』
『いや、お前ら楽屋一緒じゃん？』
起こる笑いに軽く樹の足を蹴りつければ、わざとらしく飛びあがり、観客席には溢れんばかりの笑顔。
前列２列目、緩いウェーブがかったセミロングの少女が照れ臭そうにうちわを私に向け、サービスを強請った。
仕方ないなぁ、とそちらの方に軽い投げキスを１つ。
悲鳴のような黄色い声が会場さえも揺らしている気分になる。
私達、SixTONESの瞳にちゃんと映ってたんだね。
それだけで、嬉しかったよ。
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佐藤龍我のぶりぶりざ○もん
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作者名：Fin. | 作成日時：2019年3月28日 1時
