�将� ページ17
「とりあえず口にしたら少しはマシかもしれないじゃん！」
「だからって何で大我に…」
「今俺しかここに居ないんだし、仕方ないじゃん」
「本音は？」
「芹の告白、聞いてみたい」
真顔で言う大我に呆れた顔でため息を吐く。
もはや大我くんの明後日に飛んでいく会話とか、色々と慣れたもの。
「はいはい、やりますよー」
「俺の事ちゃんとその子だと思うんだぞ」
「はいはい」
「目瞑った方が…」
「大我」
一応大我くんなりに親身に考えてくれてるんだと思うと、口元は勝手に微笑んだ。
「ありがとう」
「どういたしまして！どうぞ！」
大我くんの右手を両手で握り、ゆっくりと目を開けば大我くんの少し戸惑った顔。
最後に、１度くらい、本当の事を言っても良いよね？
この気持ち、後は枯らす努力をするから。
「あなたの事を初めて目にした時から、私の頭の中にはずっとあなたが居ます。例え私がこの世を去ったとしても、あなたへのこの感情は消えることはないでしょう。生まれ変わってもあなただけを想います。それほどに、あなたを愛しています。私を、選んでもらえますか？」
「……はい」
「はいってなんだよ！ちゃんとふれ」
「いや、俺、芹大好きだし、返事コレしかないじゃん」
「お前…コクられてる子のつもりじゃなかったのかよ…何で俺が大我にコクってる事になってんだよ」
「えー？今の芹カッコ良かったし落ちない子いないだろー」
「居るわ。その子俺の顔見飽きてるわ」
「マジかよ！贅沢だな、その子！」
その色々と設定盛った贅沢な人は大我くんだよ。
それでも、それは言えないから、私は大我くんに「それなー」とだけ返しておいた。
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佐藤龍我のぶりぶりざ○もん
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作者名：Fin. | 作成日時：2019年3月28日 1時
