USJ？アウトー！ ページ17
『やっぱ派手でカッコいいっつたら轟と爆豪だよなぁ！』
『普通にチートだよね！あ、チートって言ったらAちゃんもじゃない？』
わいわいガヤガヤ騒がしい。
ボク達は今、バスに乗ってます。
そう、初めてのおつ((校外学習、とやらに向かうため。席はバス酔いするから相澤先生の隣。
それにしてもみんなよく酔わずに騒げるなぁ。羨ましいぞコノヤロー！
ああ、中学の時の修学旅行、バスで酔いまくってゲロって班の人に迷惑かけたなぁ。
なんて、イヤな出来事を思い出しながら揺られる事数十分。
『うおー、ついたー！』
いやだから騒がしい。
静かに出来ないのこのクラスは。
「お待ちしておりました、相澤先生。」
ハスキーな声に袋に突っ込んでいた顔を上げると、なんと一番好きなヒーロー、13号がっ！
ええ！雄英で教師してたの！？
マジか。今度から職員室に会いに行こう。
「……以上、ご静聴ありがとうございました。」
『ブラボー！素晴らしい！』
うわぁぁぁぁ！！！！有難い言葉を聞き逃した！何やってんだAっ！
と、ここまでは平和だった。
「13号！生徒を守れ！」
相澤先生の焦りの声、周りの不安な感情、そして、底のない恐怖の塊を脳が認識するまでは。
「オールマイトが居ない？カリキュラムに変更があったのでしょうか？」
落ち着いた雰囲気で淡々とココに来た目的を話す黒いモヤ。と、隣で不機嫌な様子を見せる手を付けた敵。その周りの銃を持ったチンピラ。
怖い。怖い怖い。お姉ちゃん、助けて。
「おい！何ぼーっとしてんだA！俺たちは避難！だろ？」
足がすくんで動けなくなったボクに声をかける上鳴くん。
「あ、ごめ、えっと」
「謝る暇あんなら先生の邪魔にならないよう避難するぞ。あいつらの相手出来んの先生達だけだ。」
確かに、黒いモヤを13号先生が吸い込んで、相澤先生が捕縛武器と個性を使って銃部隊を制圧してる。
一見こっちが押してるように見えるけど、手の人はニヤニヤしてる。何か企んでる？
「黒霧、さっさと散らせ。」
「残念ながら、私の役目はコレ。」
足元に浮遊感を覚えた、と思ったらさっきとは全く別の場所にいた。これが個性？ワープとか？
って考えてる場合じゃない、落ちた周りには下品な笑い声の怖い人達が沢山、ボクを囲んでニヤニヤしてる。
気持ちが悪い、吐きそう。
「…あの、そこ、どいて。」
『それは出来ないなあ！ごめんよ嬢ちゃん！死ね！』
一人が突然殴りかかってきた。
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作者名：Noa | 作成日時：2019年4月8日 6時
