人生万事塞翁が虎 ページ3
少年side
梅干しに刻み海苔、其れに夕餉の残りの鶏肉__________
其れを熱い白湯に浮かべ、塩昆布と一緒にかきこむ。
旨かったなぁ。
孤児院の台所で人目を忍んで食った夜の茶漬け。
僕の名前は敦____________________
故あって、
餓死寸前です。
院長『お前など孤児院にも要らぬ！
どこぞでのたれ死んでしまえ！』
五月蝿い！
僕は死なないぞ！
生きる為だ
次に通りかかった者を襲い、
財布を奪う！
……気配！
振り向くと…
敦「足？」
足だけが出て川を流れていた。
言われなくても分かる。
人が流れてる。
此れは流石にノーカンでしょ。
否、出来ればノーカンで。
ノーカンにさせて下さい！
敦「ええぃ！」
覚悟を決めて飛び込んだよ。
敦「ゲホ、ケホ、ケホ、」
川を流れているのは足の人一人かと思ったら、その人が抱き枕の様に少女を抱えていた。
？「……(ガバッ)」
敦「うおっ！
あ、あんた川に流されてて……
大丈夫？」
？「____助かったか…………………
ちぇっ」
「ちぇっ」つったかこの人！？
？「君かい？私の入水を邪魔したのは」
敦「邪魔なんて、僕はただ助けようと
_____________入水？」
？「知らんかね入水
つまり自 殺だよ」
敦「は？」
なんか説教を始め出したよこの人。
て言うか、自 殺なら、この少女は何なんだ。
少女？「う……うん？此処は？」
気がついたみたい。
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作者名：夜叉の子 | 作成日時：2018年1月6日 22時
