東雲の空2【文豪ストレイドッグス】

来客 ページ21

優菜side

太「あ、与謝野女医の指示で、優菜ちゃんは少し此処にいて」

優菜「はぁ？！」

ヒラヒラ手を振って去った元最年少幹部。
次会ったら殴る。


十分経過した。
不意にノックの音が聞こえる。
……気配からして三人。
一人は少年、
一人は恐らく三人の中では最年長だな。
後は……非力な少女？
まぁいいや。

優菜「ノックの必要は無いのでは？
此処は貴方方の場所で、居るべきで無いのは私の方でしょう？」

大分皮肉がこもってしまったがまぁいい。
妹と勘違いされたくは無いからな。

？「失礼しまーす」

私の科白聞いてた？
変声期前の少年の声だ。

？「御免ねぇ」

？「失礼しますわ」

否、私の話聞いてた？

入って来たのは…

軟派そうな青年

黒髪ロングの美少女

金髪で小柄な少年

……何とも言えない面子だ。

？「あ、名前を言わなくて御免。
僕の名前は」

優菜「谷崎潤一郎
妹のナオミ
宮沢賢治」

谷「僕達の事を知っているのかい？」

優菜「職業柄仕方なく」

宮「どれ位知っているんですか？」

優菜「企業秘密」

宮「企業秘密ですか…都会って凄い！」

宮沢賢治君、君、大丈夫？

優菜「用件は何ですか？」

仕方ない。
強引に話を進めよう。

先に口を開いたのは……谷崎潤一郎？

谷「僕達、君にお礼が言いたくて…」

優菜「はい？」

え、私探偵社の窓を突き破って飛び込んだんだけど。
多分盛大に暴れたんだけど。

怨まれこそすれ、感謝される事は無いと思うんだけど…

何で？

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