其の一 入社試験 ページ1
コンコン、
安「失礼します」
坂口安吾が、礼儀正しく扉を開ける。
A「安吾さん?どうしたんです?」
安「先日話した探偵社入社の件で話があります」
時刻は午前一時。こんな時間に話があると云う事は、急ぎの用事なのだろうか、とAは身構える。
A「話というのは?」
安「入社の件を探偵社に相談した所、入社については受諾してくれました」
其処で安吾は、気まずそうに眼鏡を掛け直す。
A「どうしたんです?」
安「其の入社の際に、試験をするそうです」
A「其の入社試験とは?」
安吾は更に気まずそうになる。
安「此処、東京の武蔵野から横浜の探偵社事務所まで一切の交通手段を使わずに辿り着く事です」
普段から落ち着いた物腰のAも、この時は目を丸くした。
A「え?それを決めたのは誰です?」
安「向こうの社長です」
A「うわ…ハード…」
安「地図を渡しますので、行って来てください」
A「何かあったら如何するの?」
安「狙撃班が貴女を狙撃しますから安心して下さい」
A「嗚呼…はい」
A(安心出来ねぇよ)
内心不安を覚えたAだった。
国「此れは安心出来ないな」
太「確かに。特務課も結構雑だよね」
A「いや、向こうも徹夜続きで疲れて居たみたいです」
国「特務課に就職しなくて良かったな」
太(そういや国木田君は公務員だったな)
国「と云うか、何かあったらまずAを狙撃する所が凄いな」
A「此の入社試験であわよくば私を射殺するつもりだったそうです」
国「まぁ、そうだな」
太「?如何したの?」
国「太宰は気にせんでいい」
太「そう」
国「結局此処に着くのに丸一日かかった訳だな」
A「いや、三日かかりました((ドヤァ」
太•国「「……」」
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タフだね!A!
A「誰のせいだと思ってるの」
はい、サーッセン( ^ω^ )
国「反省の色が見れないな」
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キバ - 先輩,リアルネタは・・・どうなんだろう・・・? (2017年12月20日 23時) (レス) id: 7a92248f6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜叉の子 | 作成日時:2017年8月21日 14時