片想いくらいが丁度いい 2 (ページ44)

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94.一番好きな人…最終話ページ44

桜並木をオッパと歩く

何度目の桜だろうか

お気に入りの時計は今日も時を刻む

「A。気をつけろよっ」

「大丈夫だよ。病気じゃないんだからっ」

「でも…オッパ心配なんだよ…」

「大丈夫。全く過保護なんだからっ」

「Aっ」ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ

「連写の意味ね…ふふっ」

「いいだろ。可愛いくて綺麗なものは沢山撮るんです」

「はいはい」

「綺麗だね…オッパ」

「うん…Aの方が綺麗だけどな」

「ふふっ。ありがとう」

「Aーーーーー!!」

「あ、オッパ～!!」

「A…大丈夫なのか？」

「大丈夫だよっ。歩かないとダメなの」

「そか。よっ！元気そうだなっ」

「あぁ。そっちもなっ」

「ふふっ。なんか最近やけに仲良しだよね…なに企んでる？」

「仲良しじゃねーし」

「仲良くなんかしねーし」

「ふふっ。まぁいいけど」

「そういえばソクミナ達Billboardだってよ…凄いなぁ」

「もう完全に手が届かないとこまで行ったな…」

「ふふっ。私は永久会員なんでいつでも会えるけどね～♡ね、ベビたん♡」

「ずるいよなぁ…Aだけ…」

ふたりのオッパは相変わらず私のそばにいて

私を愛してくれる

オッパ。大好きだよ

オッパ。愛してるよ

叶わなくていい

この秘めた想いは

振り向いてもらわなくていい

わたしだけの大切な想い

知らなくていい

墓場まで持って行くから

気づかれなくていい

誰にも言わないから

片想いくらいが丁度いい

一番好きな人はあなただけです…

Fin…

最後まで読んで頂きありがとうございます(๑'ᴗ'๑)
3作目も無事完結致しました。
如何でしたか？
Aが誰を選んだのかは
読書様それぞれの想いを乗せて頂ければと思います。
どちらを選んでも幸せだと信じています。

新作
ハルノヒ～天使と虎～

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