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62.悟り ページ12
SN「…A。ありがとう」
A「スニョンくんを好きだった私は今は居ないけど、ひとりぼっちみたいに泣かないで。会わないとか言わないで」
SN「…うん」
A「スニョンくん。何が出来ること無いかな。忘れてしまったお詫びに…」
SN「…要らないよ」
A「ダメだよ。忘れるなんて酷いじゃん!!何かして欲しいこととか無い？」
SN「…帰るまで…手、繋いでて欲しい…」
A「ふふっ。分かった。じゃあ帰ろっ」
Aは指を絡めて手を繋いでくれた
駅に向かう道も電車の中もアパートまでの道もずっと
ウォヌが見たらきっと酷く怒るだろうな…
ごめん…
今だけ、この時間だけ
Aをくれないか。あとすこしだから…
アパートが見えてきた時
A「スニョンくん。ありがとう」
SN「えっ？」
A「スニョンオッパ…ありがとう」
そう言って手が離れてAが走り出す
SN「…Aっ!!…」
少し先に心配そうにAを探してキョロキョロするウォヌが見えた
Aはウォヌオッパっ!!って叫んで
ふたりは走って抱き合った
俺の大好きな人は俺じゃない人を好きな現実
最後に言ったスニョンオッパはAなりのさよならだったんだと悟った
ありがとう、A。
オッパは少しだけ前に進めそうだよ…
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作者名：ぽけ | 作成日時：2021年9月16日 15時
