646.苦しい… JHside ページ46
JHside
はぐれた時はほんとに生きた心地がしなくて
見つけた時の安心した顔が焼き付いて離れない
気を失った時もかなりビックリしたし怖かったけど
安心した事で力が抜けたのかもと思うと
何故かちょっとだけ嬉しくて…
俺を頼ってくれた事がこんなに幸せな気持ちになるなんて
それに
俺の服を握るAが可愛くて愛おしかった
ずっとずっと
このまま俺に縋って欲しかった
スニョンには悪いけど俺で安心してくれるならずっとそばにいたいと思った
でも…
現実はそんなに甘くない…
Aが意識を取り戻して最初に呟いたのは…
A「…スニョン……」
だった…
悔しくて…嫉妬でいっぱいになった
離れたくない…
Aの髪を撫でて頬を撫でて
JH「…良かった…もう大丈夫だよ…怖い思いさせてごめんな……スニョン呼んでくるよ…」
A「…ジョンハンくん…ごめんね…ありがとう」ﾆｺｯ
JH「……待ってな」ﾆｺｯ
廊下で頭を抱えてしゃがみ込んだスニョンがいた
JH「スニョン…Aが呼んでる…」
俺を押し退けてAに駆け寄ったスニョン…
お前が心底羨ましいよ…
ぎゅっ
A「…スニョン？」
SN「A…良かった…心配した…」
A「…心配かけてごめんね」
SN「A…大好き…」
A「うん…大好き」
扉越しのふたりの会話はさっきまでの幸せを無かった事にするには容易く
俺の心を抉った…
分かってはいても…
Aの「大好き」が
俺に向けられない現実が苦しくて…
泣きそうになってしゃがみ込んだ
JS「…大丈夫か？」
JH「…ごめん」
JS「謝るのは俺だ…すまない…」
JH「…ヒョン…俺…苦しい…」
JS「…ん」
JH「…でも…諦められない…」
JS「ん…」
JH「…俺…女々しい？」
JS「…だとしたら俺も相当なもんだなっ」
JH「…ヒョン…まだ…」
JS「…でもオッパだから…」
JH「…後で海行く？」
JS「いいな」ﾆｺｯ
ヒョンは凄いよ…
オッパに格付けされてからもずっとAを見守ってる
どんなに辛くても、どんなに苦しくても
Aのオッパでいる事を貫き通すつもりなんだろう
俺…スニョンがいなくなって3年も我慢出来るか自信が無いよ…
今すぐにでも攫いたい…
A…大好きだよ…
.
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作者名：ぽけ | 作成日時：2022年8月19日 10時
