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595.心の奥 ページ45

スングァナと一緒にオッパの所に向かっている
オッパはなんて言うかな
スニョンから逃げてしまった事
上手く向き合えなかった事
スニョンの夢を素直に応援出来ないあたしの事を…


A「…スニョンは1年も悩んでたんだよ…あたし1年も知らなかった…」

SG「…?知らなかったのは誰も言わなかったからでAちゃんが悪い訳じゃないじゃん」

A「でもさ…変だなってずっと思ってたんだよ。なのに聞かない選択したのはあたしも悪いよね…」

SG「Aちゃんさ…誰かを責めたりした事無いの?」

A「え?…あると…思うけど…」

SG「え〜い。いつも自分が悪いって言ってる気がするんだけど…。もっとさらけ出してもいいんじゃない?ここの奥に閉まった思いをさ」ニコッ


スングァナは左胸に手を置いて言った


A「閉まった思い…?」

SG「うん。ホントはAちゃんがどう思ってるのか、どうしたいと思ってるのか」

A「…分からないの」

SG「ん〜。今は分からないかもしれないけどスニョンにAちゃんの気持ちは多分何も伝わってないからもしかしたらスニョンはAちゃんが離れていっちゃうって思ってるかもしれないよ?Aちゃんはそれでいいの?」

A「…やだ…離れたくない…」

SG「答えは出てるじゃん」ニコッ

A「…だけど…離れたくないはスニョンを苦しめない?あたしが寂しいを押し付けたらスニョンは困るだけだよね…困らせたくないの…」

SG「ふたりで乗り越える為には必要な事なんだよ。寂しい離れたくないそばにいたいを我慢したらきっと今すぐふたりは終わっちゃうよ?」

A「…終わっちゃう…」


スングァナの言葉は厳しくも優しくてあたしの心をかなり揺らした


終わっていい恋じゃない
スニョンとは終わらない恋がしたかった
いつかあたしのささやかな夢を叶えられるのはスニョンだと思っていたから…


あたしのささやかな夢は…多分スニョンじゃない…





JS「……あぁ…A……」ギュ


オッパの胸に抱かれて
暖かくて優しいぬくもりに包まれたら
あんなに泣いたのにまた涙が止まらなくなった


A「……オッパぁぁ……ぅぅぁぁあ……」

JS「……ん。ガマンするなよ…」

A「……ぅぅ…」


それだけ言ったオッパは何も言わずただ頭や背中を撫でて
まるでやや子をあやす様にあたしを慰めた




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作者名:ぽけ | 作成日時:2022年6月22日 3時

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