586.ブラックホール ページ36
スニョンの家に久しぶりに来たな…
アボジとオモニがにこにこの笑顔で迎えてくれた
あたしはちゃんと笑っていられただろうか…
オンニは不在で少し残念に思った…
SNママ「Aちゃんいらっしゃい」ニコッ
A「オモニ…久しぶりです」
SNママ「うん…。ご飯食べるわよね」
A「オモニ…お気遣いなく…」
SNパパ「Aちゃん…元気かい?」
A「…はい。アボジも変わりないですか?」
SNパパ「…あぁ…変わりないよ」ニコッ
A「良かったです…」
SN「アッパ、オンマ…Aと話があるから…」
SNママ「分かった。しっかり話しなさい」
SNパパ「Aちゃん…聞いてやってな」
A「…はい」
SN「…行こ」
アボジもオモニもあたしを…いや、スニョンを心配そうに見ていた
全部知ってたんだよね…あの日、付き合う事になった報告をしに来た時も
スニョンのお誕生日の日も…
だからオモニは「ごめんね」って泣いていたんですね…
全てが線で繋がった様で
黙ってるのも辛かっただろうなと思った
手を繋いだまま階段を上がってスニョンの部屋の扉が閉まった…
静まり返った部屋は見慣れたはずの何時ものスニョンの部屋じゃないみたいで
あたし達を包む空気は重く
ここだけブラックホールに呑み込まれたみたいで息苦しい…
スニョンは手を繋いだまま何も言わずに俯いて立ち竦んでいた
重い空気は持続したままどの位時間が経っただろうか…
スニョンが覚悟を決めた様な大きな深呼吸をしたのが分かった
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作者名:ぽけ | 作成日時:2022年6月22日 3時