575.泣かない彼女 JHside ページ25
JHside
JH「Aっ!!…待って…!!…」
最近Aに違和感を感じている
ひとりになる瞬間をわざと作ってるみたいで
輪から外れる事が多くなった
多分スニョンは気がついてる
それに…戸惑ってる様にも感じてる
Aが何故ひとりになる瞬間を作るのか誰にも分からない
ヒョンに聞いても分からないって…
どうしたんだよ…A…
JH「待って!!…」
バシッ!!
腕を掴んで止めさせた
JH「Aっ!!どうしたんだよ…何かあるなら言わないと分かんないから…」
A「何も無いよ？コンビニくらいひとりで行けるし〜！」
JH「そうじゃなくて。何があった？」
A「…何の話？」
JH「……ひとりにしないからっ!!」
俺は手を繋いでAを引いて歩いた
A「ジョンハンくん!!…離して…」
JH「やだ。離さない」
A「…ねぇ…ジョンハンくん…」
JH「…あの日何があった？ずっと不思議に思ってた…あんなに楽しそうにしてたのに急にいなくなって宿に戻ってるなんて…おかしいと思ってる…何があった??」
A「…気分悪くなった所を先生が見つけてくれたから…」
JH「普通は宿には戻らないよな…俺たち海の家にいたんだから…休む場所はあるし…」
A「…ジョンハンくん、考えすぎだよ!!先生も心配症だから…」
JH「…スニョンと何かあったのか？」
A「…無いよ」
JH「無いわけないだろっ」
A「無いよ!!…何も無いっ!!…」
JH「A…分かった…でも…ひとりにはしないから…そばにいる」
A「ジョンハンくん……」
JH「行こう。お腹空いたんだろ？」
A「うん。……なんで知ってんの？」
JH「さっき言ってたから？」
A「……ん」
JH「A？」
俯くAを覗き込む様に屈んだら泣きそうな顔して我慢してる
堪らなくなって抱き寄せた
JH「いつから泣いてないの？」
A「あの日…帰ってオンマの顔みたら止まらなくなった後から…」
JH「そか。泣いていいよ」
A「…泣かない」
JH「ん〜」
A「…ジョンハンくん。ありがと」
Aがそう言って離れた
途端に寂しくなったのは俺の方だ…
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作者名：ぽけ | 作成日時：2022年6月22日 3時
