570秘密の秘密 ページ20
グズグズと鼻をすする音で目が覚めて
あたしの手を握りながら泣くスニョンがいた
A「…どうしたの？」
SN「…っ!?…A!?…大丈夫か？」
A「…ん。大丈夫だけど…何泣いてるの？」
SN「心配したんだぞ…」
A「…ごめん」
SN「具合は？気分悪くない？頭痛くないか？熱中症になってない？痛いとこは？怪我!!してないか？」
A「……ふふっ…へへっ…」
SN「何笑ってんだよ!!人の気も知らないで!!…」
ぎゅっ…
SN「A…？」
A「…スニョン。大好き♡大好きだよ」
SN「…A…俺の方が大好きだよ!!」
ぎゅっ…
あたしはスニョンが好き
だからスニョンの夢は全力で応援する
たとえあたし達が悲しい結末を迎えても
スニョンを好きな事実は変わらないし
好きな事が出来る喜びを感じて欲しいから
スニョンが話してくれるまでは知らないフリをする事にした
A「…スイカ…食べたかったな…」
SN「ふふんっあるぞっ!!ジャーン!!」
A「わぁぁ!!持って帰ってくれたの!?」
SN「だって食べたいって言うはずだから」ﾆｺｯ
A「ありがと。スニョン大好き♡」
ちゅっ…
A「ご褒美だよ」ﾆｺｯ
ちゅっ…ちゅ…
SN「…良かった…無事で…」
スニョンからのそれはちょっとだけ長くて熱かった
みんなに心配をかけてしまった事を謝って
もう大丈夫だと伝えた
JH「良かった…急にいなくなって…心配した…」
A「ごめんね…心配かけちゃった…」
RN「先生が見つけてくれて良かったよ…A…あぁ良かった…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
A「ん。先生には感謝しかない…」
WZ「…A」
A「ジフナ…おいでっ」
ぎゅっ…
WZ「心配かけんなよ…」
A「...ん、ごめん」
SN「…なげーな！…離れろっ!!…ジフナっ!!…」
WN「無事でよかったよ。大丈夫？」
A「うん。ありがとう」ﾆｺｯ
SC「心配したよ…もう平気？」
A「うん。もう平気」ﾆｺｯ
SC「よし！まだちょっと時間あるから部屋で遊ぼう」
スンチョルくんが率先して盛り上げてくれたから
めちゃくちゃ楽しい時間をみんなで過ごす事が出来て
あたしは沈んだ気持ちを忘れる事が出来た
ほんの束の間スニョンがいなくなる事実を…
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作者名：ぽけ | 作成日時：2022年6月22日 3時
