506.理性 JHside ページ6
JHside
好きだと伝えたら気持ちを抑えられなくなった
スニョンが居ないのをいい事にAを連れ出す俺は卑怯者だ
それでもいい
卑怯者で何が悪い
Aと一緒に居られるならなんだっていい
奪う気なんて無いけど…
Aに触れていたい…
Aを近くに感じたいんだ…
困らせてしまってるのも分かってる
嫌われてしまうかもしれない…
Aは俺に触れられる事が嫌かもしれない…
それでも…それでも俺…
見つめる瞳が揺れている
A…今でも俺を好きな気持ちが有る？
少しでも…残ってる？
JH「A…大好き」
Aの瞳が更に揺れている
JH「…困らせてごめん」
ごめん…ほんとに…
可愛い大好きな人を戸惑わせてるのは分かってるんだ…
A…許して…
頬を撫でて頭を引き寄せておデコを引っ付けた
このままキスしたらAは怒るかな…
鼻先が触れた時
A「……ダメだよ…」
Aの小さな囁きが俺の理性を正常に戻していく…
JH「…A」
やっぱりダメだよね…
言われなくても分かってるのに…
何やってんだろ…
泣きそう…
だから抱きしめたんだ
俺の気持ちがちゃんと届いて欲しいから…
何度だって届けるつもりだよ
俺…こう見えて執拗いんだから…
JH「ごめん…大好きでごめん…」
Aを好きになった事は1mmも後悔は無いし
Aを見つけた自分も褒めてやりたい
Aが俺を好きだった頃に戻れるなら
俺は迷わず手を差し出しすだろう
俺の後悔はただひとつ…
誰も幸せにならない選択をした事…
あの頃の自分が大嫌いだ
もしもの世界が有るならば…
タラレバばかりの今の自分は違う顔をしてるのだろうか…
A…
いつか…いつか…また
心が通う日が来たら
迷わないで
まっすぐに
俺の手を取って
笑ってほしい
俺はずっとAを好きなままそばにいるから…
ごめんじゃなくて…ありがとうを伝えたいから…
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作者名：ぽけ | 作成日時：2022年4月12日 13時
