258.事情聴取 ページ8
警察「あの…ミン・Aさんですか？」
A「はい…」
警察「事情を聞かせて頂きたいので署までご同行よろしいでしょうか？」
A「…あの…ひとりですか？」
SN「俺も行きます」
WZ「俺も」
RN「あたしも行く」
警察「…では、皆さん一緒にお願いします」
WZ「A…平気か？…ごめんな…すぐ追いかけたのに…ごめん…怖かったよな…」
A「ジフナ…ごめんね。ありがとう」
JH「A…何処も痛くないか？怪我してない？」
A「うん…大丈夫。心配かけてごめんね…」
JH「無事ならいい…Aが無事ならそれでいい…」
頬を撫でる手が震えていた…
ありがとう…ジョンハンくん…
警察署に行って事情を聞かれている間に
皆は控え室であたしを待っていた
事情聴取は事細かく聞かれ
思い出したくない事も全部洗いざらい言わざすを得なくて
あの、生暖かい感触が蘇って震えが止まらない…
警察「大丈夫ですか？」
A「あ、あの…。みんなはどうなりますか？」
警察「…ご自分の事を心配した方がいい。トラウマになるかもしれない…。女性の警官を呼びますね」
A「…す、すみません」
警察の方は女性警官を呼んでくれた
女性警官はあたしの横にいてずっと背中を摩ってくれていた。
A「あの…みんなは…」
警察「大丈夫です。本来なら処罰を受けても仕方ない案件ですが情状酌量でお咎めなしです。心配しなくていい」
A「…ほんとですか？…良かった…ほんとに…」
女性警官「優しいのね…」
A「…いえ。優しいのは皆の方です…あたし…いつも心配かけて…迷惑かけちゃって…」
警察「皆君を大切に思ってるんだね。…でもあんな時間に1人で歩いたりしたらダメだろ。無謀だ」
A「…ごめんなさい」
警察「謝るのは私にでは無くて皆にだよ」
A「…はい」
事情聴取は小一時間程かかって終わった
皆に会うのが怖かった…
申し訳なくて…
自分の危機感の無さに呆れていた…
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作者名：ぽけ | 作成日時：2022年1月17日 11時
