ハルノヒ～天使と虎～ 4 (ページ32)

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182.俺の幸せ SNside ページ32

Aママ「スニョアはそれで幸せなの？Aの幸せだけ願って自分は？泣きたくなるくらい好きなのに…そんなの切ないじゃない…Aだってスニョアの幸せ願ってると思うけどな…」

SN「俺の幸せ…？」

Aママ「うん。Aやスニョアやルナちゃんやジフンくんの4人の8年って凄いと思うんだよ。大人になるとお互いを思っててもどうにもならない事態が起きて身動き出来なくて会いたくても会えない時間が増えていくからどんどん疎遠になるの。周りに沢山の人が居て関わってて大切な何かを犠牲にしないといけない時も出てくる。大切にしてても時の流れは止まってくれないし大好きな人を失う事もある…あたしみたいにね。でも、キラキラしてた時の思い出って忘れないの。あの時あんな事あったな。あの人あんな事言ってたな。あの頃の純粋で真っ直ぐな気持ちって今は無いな…とかね。そんな事懐かしく思い出す時Aの中に誰が居て誰の言葉を思い出すのか。3人を思い出すかもしれない。ジョンハンくんかもしれない、他の誰かかもしれない。分からないけど思い出は沢山ある方がいい。それが辛い思い出でも…。スニョアが幸せだと感じる事がAの思い出になる事も有るんだよ。あの時スニョン笑ってたなぁって。だから…もっと貪欲でもいいんじゃない？自分の幸せだって願っていい。ダメでもいいじゃん!!今じゃなくてもいつかその時が来たら当たって砕けても後悔しないと思うから」

SN「…オモニ……ｸﾞｽ…」

Aママ「訳わかんないよね…ごめん…泣くな〜!!有難いと思ってんだよ。スニョアには感謝しかない。Aをいつも助けてくれて見守ってくれて…ありがとね。…Aにも伝わってるから大丈夫。特別だと思うな…」

SN「…特別？」

Aママ「うん。Aが気を許せる相手ってそういないから…スニョアなら出来てる気がする。あたしよりもねっ」ﾆｺｯ

オモニはそう言って笑った
優しくてあったかい空気はAと似てる
Aより厚みのある優しさはアボジを失っても強く生きなきゃいけなかった分の厚みなんだろうなって思った
女手1つで幼いAとふたりで歩んできた道は
簡単じゃなかっただろう…
アボジの病気を治す為の治療費もかなり嵩んでいたとオンマから聞いた…
それでも笑顔を絶やさず居れたのはAが居たからだと…

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