173.わすれもの ページ23
立ち止まった先に
コンビニ
…っあー!!!!
アイス??
A「…アイス!?」
JH「あははっ!!やっとかよ!!ふふっ」
A「忘れてた〜♡」
JH「好きなの買いな」
A「うんっ!!」
あたしはチョコミントバー
ジョンハンくんはマーブルチョコバー
ふたりで手を繋いだまま
食べながら家に向かう
マーブルチョコバー…美味しそう…
食べたいな…
でも…我慢する…
だって…だって…
間接キスってヤツになっちゃうし…
いや、それは流石にダメじゃん？
JH「ちょうだいっ」
そう言った時には
あたしのミントチョコバーはジョンハンくんのお口にパクッと食べられていた
A「…あっ……」
JH「美味し♡Aもはいっ！」
目の前にあれだけ欲しかったマーブルチョコバーが現れて
JH「早くっ!!」
半ば強制的にパクッとさせられた事により
間接キスは成立してしまった…
ひとり悶々とするあたし…
アイスが溶けて手に流れて来た事でようやく現実に戻ってきたあたしに
JH「A…溶けてるよ？」
A「…ベトベトなっちゃった…」
JH「早く食べないからだろっ」
A「…はい」
JH「ふふっ。公園で手洗お」
A「うん…ごめんね…」
JH「ついでにちょっと遊んで帰ろっ」
ジョンハンくんといると
全てがどうでもいいと思えてしまうから不思議だ
間接キスも恋人繋ぎも溶けたアイスも
もう当たり前みたいにあたしに溶け込んでる
公園のブランコで競走をした
ジョンハンくんが勝つに決まってるのに
負けず嫌いが炸裂したふたりは
どっちが勝ったか分からないくらいの
いい勝負をした
JH「引き分けって事にしてあげる」
ちょっと拗ねたジョンハンくんが可愛くて
A「ジョンハンくんの勝ちでいいよ」
JH「ほんと!?やった〜!!…ご褒美欲しいな…」
A「ご褒美？」
JH「うん」
A「なに？」
JH「また…今日みたいにデートして欲しい」
A「…デート…今日みたいに…？」
JH「うん…嫌？」
A「嫌じゃないよ…でも…いいのかなぁって思っちゃう…」
JH「Aは俺とデートしたくない？」
A「そんな事ないよ。今日だって凄く楽しかったし…」
JH「じゃあ、色んな事とっぱらって考えて…デートして欲しい」
A「…うん。いいよっ」
JH「ありがとう♡A」ﾆｺｯ
A「…///…へへっ。どういたしまして」
彼女さん…それにジスさん…ごめんなさい…
あたし…
ジョンハンくんが…大好きなんです…。
.
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作者名：ぽけ | 作成日時：2021年10月31日 6時
