172.大好きな笑顔 ページ22
ご飯が出来てジョンハンくんと目が合って
「どう？」って聞いたら
JH「めちゃくちゃ美味しそう…」
って言ってくれた
とても可愛いあたしの大好きな笑顔で
ずっと傍にいて離れなかったジョンハンくん
いつもそうなの？
彼女さんがご飯作ってる傍らにジョンハンくんはいつも居るの？
胸が締め付けられる…
嫉妬に似た汚い感情がふつふつ湧いて
今のあたしはきっと凄くブスだ…
JH「…A？」
A「ん？」
JH「…大丈夫？疲れちゃったよね…？」
A「あ、いや。大丈夫。慣れてるから平気だよ」
JH「Aはいい奥さんになりそう」
A「え〜？そんな事ないよ…」
JH「なるよ。絶対。Aの旦那様になれる人って幸せだろうな」
A「…あたしそんな人じゃないよ」
JH「A？」
A「妬んだり羨んだりないものねだりして勝手に嫉妬して…」
JH「そんなの当たり前に皆するだろ。人間なんてそんなもんだよ。Aはそのままでいて欲しい。変わらずにいてよ」
A「このまま？ん〜よく分かんないけど…努力します…ふふっ」
JH「よろしい。ふふっ。……食べたい…」
A「食べよっか」
ジョンハンくんは美味しい美味しいって
そんな細い身体の何処に入るのかってくらい食べてくれた
新婚さんみたいでくすぐったいけど嬉しい
チヂミは冷凍して
キンパはラップに包んで置いておこう
小腹が空いたらつまんでね
JH「A…忘れてない？」
A「…なにを？あたし忘れ物した？」
JH「ふふっ。いいの？」
A「だから何？」
JH「要らないならいいんだけど…」
A「…？……ジョンハンくん…分かりにくい…」
JH「おいで」
そう言って手を繋いで外に出た
どこ行くんだろ…
夏は夜でも外は暑くて蒸し蒸しして
生暖かい風がふたりを包んでいた
A「どこ行くの？」
JH「Aが望んだ所」
A「あたしが？いつ？」
JH「…ふふっ。いいからっ」
ジョンハンくんはなんだか楽しそうだ
ならいっかって引かれるままついていく
.
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作者名：ぽけ | 作成日時：2021年10月31日 6時
