165.眠りから覚めた後 ページ15
何か聞きなれた音がして目が覚めた
状況を把握するのに時間がかかった…
えっ!?えぇっ!?ジョ、ジョンハンくんの肩!?
ｶﾞﾊﾞｯ!!
A「ご、ごめんなさい……」
JH「大丈夫。まだ寝てていのに…？」
A「ううん!!そんな…あたしったら…何寝てんだか…ほんとごめん…」
JH「いいよっ。メール来たんじゃない？」
A「あ、うん…」
…何か、怒ってる？
当たり前か…デートの途中に寝るなんて有り得ないよね…
怒って当然だよ…
後でちゃんと謝ろう…
携帯を確認する
スニョン
【A〜♡何してんの??】
スニョン
【A？寝てんのか？】
スニョン
【A…なんで既読ならないんだよ…】
はぁ……スニョン……
今はそれどころじゃないから!?
ごめんけど…帰ったら連絡するから…ごめん…
何も返さないのもなんだか気が引けたから
今忙しいからあとでってスタンプを返した
ﾋﾞﾝﾖﾖﾖｰﾝってまた来たけどマナーモードにして放置した
A「あの…ジョンハンくん…」
JH「誰から？」
A「えっ？」
JH「メール？だろ？」
A「あぁ…。うん…スニョン…」
JH「……いいの？まだ鳴ってるけど」
A「…うん。あの…ごめん…なさい…」
JH「…A。なんで謝るの？」
A「怒ってるよね？…」
JH「怒ってないけど」
A「…怒ってるじゃん」
JH「怒ってないって!!」
A「…ごめん」
JH「……」
A「…ご飯作る」
JH「…Aっ」
バシッ
腕を掴まれて
JH「ごめん…怒ってないけど…邪魔された気がして…ごめん」
泣きたくない…泣きたくない…
何か言ったら溢れそうで黙ってた
JH「…A？」
俯いて黙ったままのあたしを覗き込むジョンハンくん
JH「泣いてるの？ねぇ…A」
.
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作者名：ぽけ | 作成日時：2021年10月31日 6時
