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739.喉を通らない ページ39
スニョンが最近携帯を頻繁に開いているのは気づいていた
あたしがいてもこそこそなにかをしている
何となく…ほんとに何となくだけど…
相手が誰か分かる気がしてる…
だから…気づかないふりをしていた…
気持ちはあたしにあると思ってるから…
カチャカチャと音を立てて食べるふたり
ジョンハンくんは「A美味しい〜」って嬉しそうに食べてくれて
スニョンは黙々とただ只管口に運んでいる
ご飯が喉を通らない…
箸を置いたらふたりの視線が刺さる…
A「…なに？」
JH「…食べないの？」
A「…お腹いっぱいで」
JH「…全然食べてないのに？」
A「作るとお腹いっぱいになるの〜…」
SN「A、食べろ」
A「…要らない」
SN「ちゃんと食べろ」
A「…お茶入れる…」
SN「Aっ！！」
A「…っ！なんで…なんで喧嘩してた？」
JH「…食べてから話そ？」
A「…言えないの？」
JH「そうじゃない…」
SN「いいから食べろ！！」
A「……なんで怒ってんのよ！？…」
SN「……A…ごめん…怒ってないよ…食べよ？」
A「……」
JH「…A、ありがと。沢山作ってくれて…疲れたよな…無理に食べなくていいから…」
SN「………」
結局あたしはスープを少し飲んだだけで食事を終えた
片付けをしてる間にジョンハンくんが紅茶を入れてくれて
スニョンはまた…
A「スニョン？…誰から？」
SN「…ん、友達…」
そう言った
友達…か
A「そか…」
.
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作者名：ぽけ | 作成日時：2023年9月6日 6時
