737.夢と現実 JHside ページ37
JHside
Aから明日行くけど大丈夫かな？ってカトクが来た時
飛び上がって机の角にぶつけた小指が夢じゃないと教えてくれた
ふふっ
ちゃんと約束覚えてくれてたんだな
明日修学旅行かってな位わくわくして寝れない…
電話したいけど…我慢した
だって明日会えるんだし…
ちゃんと寝て隈のない俺で迎えたいし…
自分に喝を入れて気合いで眠りについた
朝早く目が覚めて掃除をした
Aのマグカップも綺麗に洗って
スリッパも準備万端
微かに声が聞こえて…どんどん近づく声がAと気付くのに時間はかからなかった…
でも…会話が…
A「…ちんちゃ…外でしないで〜！」
SN「ごめんて…」
A「…はぁ…もぅいい。許す」
SN「へへっ、ありがと♡」
朝から外で何したんだよ…
＼ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ／
あんなに浮かれていたはずの俺は現実に引き戻された
JH「…はい」
A「ジョンハンくん！おはよっ」
JH「A…おはよ」
A「ジョンハンくん？眠れた？」
JH「…ん…大丈夫…」
A「ほんとに？出来るまで寝てて大丈夫だよ？」
JH「…起きてる」
A「…そ？分かった。あれ？…スニョン？」
SN「…いるよ」
A「ん？」
Aが何してんだろねって顔して首を傾げる
お邪魔しま〜すって部屋に上がった
JH「A、何作ってくれるの？」ﾆｺｯ
A「へへっ。いっぱい作るからちゃんと食べてよね」
JH「はい、全部食べます」ﾆｺｯ
A「ありがとうございます」ﾆｺｯ
JH「手伝う」
A「いいの？」
スニョンは中々入って来ない
何してんだ…あいつ…
俺もAのお手伝いをしながら
あれやこれやとわちゃわちゃしている
「ジョンハンくん！ちょっと太すぎない？」
「あ〜アンデアンデ〜！！」
「わぁ〜ちんちゃ…凄く上手！！」
「ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞ！！！…A…助けて…」
「わぁ〜テバっ！！」
「味見…したい…」「はいっ、あ〜ん」
なんでこんなに楽しいのかな
料理なんていつもなら面倒くさくてしないのに
Aとキッチンに立つのは全然面倒じゃない
寧ろ、毎日毎食こうして頬っぺや鼻やおでこに粉をつけて笑っていられたら
どんなに幸せだろうか…
A「ジョンハンくん。ちょっとコレ見てて」
JH「ん…どした？」
A「スニョン見てくる」
JH「あ…んっ」
Aが玄関脇にいるスニョンの所へ行く
俺は玄関横の小窓からスニョンを見下ろした…
.
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作者名：ぽけ | 作成日時：2023年9月6日 6時
