732.鼻水 ページ32
A「…ぅぅ…もういい…ぅぅ…」
歩き出したあたしの腕を掴んで引き寄せた
ぎゅっ……
SN「……そばにいて…」
A「…ぅぅぁぁああぁん…」
子どもみたいに泣くあたしをあやすように抱きしめるスニョンも沢山泣いて
あたしはスニョンの背中を沢山叩いて泣いた
SN「……鼻水出てる…」ﾆｺｯ
A「……ティッシュない…」
SN「……んっ」
スニョンがシャツの裾で拭った
A「…汚っ…」
SN「いいのっ」
ぎゅっ……
SN「…ごめんな…ほんとに…」
A「……ん…」
SN「…寂しくて死にそうだったけど…毎日会いたい気持ち我慢してた…嘘じゃない…」
A「……ん…」
SN「…あの子を…好きにはならない…絶対に」
A「………ん…」
SN「信じてくれる？」
A「……ずっと信じてる」
SN「…ん…ありがとう」
A「……ごめんね」
SN「…なんで？…」
A「勝手に家に行って勝手に不安になって勝手に…ジョンハンくん家に行った…」
SN「全部A悪くないじゃん…」
A「……行かなかったら見なくて良かったし不安にもならなかったし…ジョンハンくんに助けてもらう事も無かったから…あたしが悪い…」
SN「悪くない…ごめん…」
A「…スニョン……たったの1週間でこんなに心配で寂しいのに…どうなるかな…あたし…どうなるんだろぅ…ぅぅ…」
SN「…A…あぁ…ごめん…」
抱きしめるスニョンも小さく震えていた
ごめんね…スニョン…
こんな風にわがまま言うのはもう最後にする
スニョンの夢を叶える為にあたしも強くならないと
会えなくても平気でいられる様に……
そんな日…来るのかな……
.
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作者名：ぽけ | 作成日時：2023年9月6日 6時
