701. …ん JHside ページ1
JHside
Aに会わない1週間がとてつもなく長くて
もう我慢できなくて…眠れなくて…
声が聞きたくて…
22時...
A…今何してる？…
prrrrr...prrrrr...prrrrr...prrrrr...prrrrr...
出ないな…
あと5callで諦めよう…
prrrrr...prrrrr...prrrrr...ﾌﾟｯ
A『…………』
何も言わないし息づかいが…
直ぐに泣いてると思った
外にいる様な音がしてて
何かあったんだと聞かなくても分かった
とにかくAを探さなきゃ…また迷子になってるはず…
約束しただろ…何してんだよ！
A『……うぅぅ……ジョン…ハン……うぅぅ…』
ジョンハン…て…
こんな時に急に呼び捨て…ずるいよ…
赤い看板？
……ああ！！分かった！！近い！
すぐ行くから待ってて
全速力で爆走した
息が切れても気にならない
Aを見つけるまで止まる気ないからな！！
看板が見えて電信柱に隠れるAを見つけた
ぐちゃぐちゃの顔で泣いてるAを…
ぎゅっ
JH「見つけたっ…」
何があってそんなに泣いてんだよ…
俺がそばにいるから思いっきり泣いていいから…
あたしは今…
ジョンハンくんのお家で
ジョンハンくんの入れてくれたアップルティーを飲みながら
ジョンハンくんの大きな手で頭を撫でられている
JH「美味し？」
A「……ん」
JH「良かった」ﾆｺｯ
ジョンハンくんはずっとにこにこしてて…
何も聞かない
ﾋﾞｨﾝﾖﾖﾖｰﾝ
カトクがさっきから鳴っている
JH「いっぱい鳴ってるね」
A「……ん」
JH「見なくていいの？」
A「…………」
JH「見ていい？」
A「……ん」
ジョンハンくんがカトクを開いて見ている
JH「A…オモニから」
そう言って画面をあたしに向けた
JH「返事していい？」
A「……ん」
ジョンハンくんはオモニへ返事を送って見せてくれた
A【ジョンハンです。すみません…連絡が遅くなってしまって…Aと一緒にいます。凄く泣いてて…落ち着いたら連絡する様に伝えます】
オンマ【泣いてる…。迷惑かけてごめんなさいね。ジョンハンくん…ありがとう。Aをお願いします】
A「……ん」
ジョンハンくんはまだカトク画面を見つめている
JH「A…スニョンからも」
A「…………」
JH「読む？」
A「…………ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ」
JH「開かないでおくよ？」
A「……ん」
ジョンハンくんは優しく頭をポンポンしてくれた
.
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作者名：ぽけ | 作成日時：2023年9月6日 6時
