【進撃の巨人】憲兵の狙撃手２ (ページ41)

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１０６話ページ41

ピクシス「・・・どういうことじゃ・・・？」

一番最初に声を発したのはピクシスだった。

『どういうこと、って言われてもなー。』

エルヴィン「・・・いったいどうやって調べたんだ？・・・まさか・・・。」

『やだなー。丸焼きになんてしないよー。』

アハハ、と笑いながら近くの椅子に腰かける。

『まぁ、知り合いに調べてもらったのさ。』

そして、説明を始めた。

『えーっと、この結晶、何かはもう察してるよね？』

そう言ってボクが取り出したのはアニの結晶。

ピクシス「ほう、これが・・・。」

ナイル「・・・小さいな。」

『勘弁してよ。大きいの取ろうとしたら本部壊れちゃうでしょ。』

エルヴィン「・・・どうせ、手荒なマネをしたんだろう？」

『えへっ☆』←

そりゃ、あんなに堅かったら本気もちょっとは出るじゃないか。

リヴァイ「・・・ちょっとじゃねぇくせに。」

『あれ、心の声が出てる。』←

ナイル「おい、話は。」

『おぉっと、そーだった。えーっとねー、この結晶はかなり耐寒性、耐熱性ともに優れてるんだ。だからちょっとくらいの暑さや寒さになら余裕で耐えることができる。』

ピクシス「何度までなら耐えられるのじゃ？」

『んーっと、最高耐熱温度が８００度、最高耐寒温度が－１７０度だね。』

リヴァイ「だが、この情報が何の役に立つ？」

『んー、それは使い方次第だけど、耐熱性、耐寒性がそれぞれ優れてるってことはわかった。』

リヴァイ「・・・それだけか？」

『あとー・・・、あ、そうそう。』

全「？」

『切れ味いいよ。』

そう言った途端、みんなは何も言わなくなった。

あれ、おかしなこと言った？←

リヴァイ「・・・ハァ？」

『ん？』

リヴァイ「切れ味いいってどういうことだ？」

『どうって・・・。』

そう言ってボクは腕を見せる。

全「？！」

『えへっ☆』←

リヴァイ「お前、まさか・・・。」

『切れるかなーって思ってシュッてしたら案外切れちゃった☆』←

左腕には１５センチほどの切り傷が。

結構痛い。

ナイル「お前バカか。」

『ほんとは足にしようとしたけど歩くときに痛いかなーって思って腕にしたのに？』←

ナイル「想像をはるかに超えたバカだった。」←

『ま、いいじゃん。』

リヴァイ「・・・で？」

『スチールと結晶を融合させたら切れ味が抜群になるんじゃないかなーって。』

全「！！」