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クリスマスパーティー。
学級委員長の皇が立案した、自由参加だけど全員来いという強制参加のパーティーは、竹島以外のクラス全員が参加した
みんなで持ち合わせたお菓子を食べながら、カードゲームしたり、合唱部とダンス部を中心にクリスマスソングを歌ったり踊ったり、リクリエーションで楽しんだり。
なかでも、一番盛り上がったのは、やはり男女混合のプレゼント交換だった
「お菓子だぁ〜！おいしそ〜！」
「文房具！！これ男子だよね？センスいい。意外だわ〜」
「ちょっと！野球ボール入れたの誰よ！佐藤！」
「わかってんじゃん！」
「なんで枕wwwwwww」
「結城がツボったー」
「スケジュール帳！俺書かねぇよ笑」
「入浴剤とハンドクリーム！女子だなぁ」
「誰だよくまのキーホルダー！オレにはハードル高えよ！つける勇気がねぇ！」
「出水、お前何だった？」
楽しそうに騒いでるクラスの輪から少し離れて、壁にもたれかかっていた出水に、米屋が話し掛ける
「写真たて」
「無難だな」
「そういうお前は？」
「お菓子」
「どっちもどっちじゃねぇか」
「みんな意外と真面目にプレゼント考えてたよな。誰かしら変なもん入れると思った」
「それは思った笑」
談笑していた二人だが、米屋がふと思い出したようにつぶやく
「…そろそろ行けよ、竹島のとこ。」
「……………は？」
その言葉に、出水は目を丸くした
「俺を騙せると思ったか〜？わざわざ好きなやつにプレゼント、用意したんだろ？」
すべて分かってる。そういった顔で、米屋は出水を見た
「いや、別に、好きって訳じゃ……ねぇよ」
「へーへー。いいから行ってこいっての。竹島も一人で長時間防衛任務じゃつまんねぇだろ！
皇には俺から言っておくからよ」
「……………わりぃな、頼んだ」
少し悩んでから、出水は荷物を持って会場を出ていった。
「……天才射手でも恋には叶わないってか」
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作者名：莱歌（らいか） | 作成日時：2021年11月27日 11時
