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「ふふ、今度やってみる。ありがと雄也」
「おう」
元々女子力の高い山田さんが、
女の子を乱れ打ちしてるであろう高木さんの
プレゼントに食いつかないわけが無い。
しかも毎回捻りが効いてて、正攻法しか知らない俺にはどうしても勝つ術がないのだ。
「おーい、裕翔くん？」
「あっ！すみません……お願いします」
俺と山田さんは確かに付き合ってるんだし。
勝ち負けじゃないのだけれど…
「で、一応色の対比で2つ選んでみたんだけど
どうかな」
「…なるほどね、ふーん」
「どっちがいいと思う？」
「俺はBかな。炭酸飲料の王道外れてこの青選ぶかっていう感じが新鮮っていうかさ。
売り場でも目立ちそう」
「雄也らしい色だよね」
「そ？」
「あっ、裕翔くんは？」
ほら来た。
「えっ…と」
「素直な意見でお願いします」
にっこり笑う天使がひとり。
かわいいが、この時ばかりは悪魔に見える。
営業1本できた俺に感性や色彩感覚なんて備わっているはずもなく。
選べ、と言われると困ってしまう。
「俺は、Aです、かね…ピンクが目立ってて、クライアントの意向である女性層への理解が望めそうと言いますか…」
「まぁ、確かにそうだよね。
でも男は選ばなくない？ピンク。
いつも買ってたけどパッケージ激変で味変わってたらと思われたら逆効果かもよ」
「…そ、そう、ですね……」
しかも今日は一撃で倒されるっていう最悪な
展開…。
山田さんはそんな俺と高木さんを交互に見てなぜかにこにこしている始末。
そんな中高木さんは俺の嫉妬などつゆ知らず、と言った態度で
「でも中島くんの言うようにピンクかわいいよ
なぁ、俺はすきなんだけどさ、男の中でも物好きの
部類に入るからさぁ…」
そう俺に向かってふわりと笑うのだ。
飴と鞭、大人の余裕…。
全部俺にない羨ましいスマートさにまたメラメラしてしまう。
「ね、裕翔くん。A持ってみてよ」
「え、あ、はい」
片手に持つとふたり同じ方向でうーん、と腕組み。
「ありっちゃありじゃない？」
「でも中島くんイケメンだし年齢がなぁ。
それ考えるとBだと思うけど」
「あーね」
実験台だったらしい。
「裕翔くんはどう？ 持った感じとか」
「えっ…えーっと……そうですね…買いやすいと
言われたらBかもしれません」
「でもさ、雄也のCM次第でピンクもかっこよく魅せようと思えば行ける気もするんだよね、俺」
「なにそれ超責任重大じゃん」
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らら(プロフ) - ２番目の恋人、すごく大好きで、繰り返し何度も読んでいます。今回、その後の話が読めて嬉しいです。恋人になってから時間がたっても、敬語で話す裕翔くんが可愛いです。次回作も楽しみにしてます。 (2018年5月15日 13時) (
レス) id: b61be20377 (このIDを非表示/違反報告)
あわび(プロフ) - ゆとやまは正直いままであまり興味がなくて、スピンオフのやぶいのから読ませていただいたのですが良すぎて本編も一気読みしてしまいました。結果ゆとやまにハマりそうです、笑。しめじさんの心の描写が大好きです。素敵な作品をありがとうございます。 (2017年11月2日 10時) (レス) id: fe63f96f9f (このIDを非表示/違反報告)
あさ(プロフ) - こんばんわ。いつも楽しく拝読させていただいております。ゆとやま大好きなので、このお話大好きです！中島くんと山田くんのその後のあれこれ、続きを楽しみにしています。 (2017年10月28日 19時) (レス) id: c8480f472b (このIDを非表示/違反報告)
ｃ(プロフ) - はじめまして。とても良かったです。一気に引き込まれて最後まで読ませて頂きました。ずうずうしく申し訳ございません。その後の2人が読みたいです。ざっくりで申し訳ございません。次回作も楽しみにしております。 (2017年10月23日 23時) (レス) id: 3234dce174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しめじ
| 作成日時：2017年10月20日 13時
