5話 ページ7
「なぜ分かるんだい?」
私の目を見て問う彼
彼とまだ数ヶ月しか過ごしていないが
彼の性格、頭のキレ、強さ、そして弱さが少しだけわかった
だから、あの時私が答えた言葉を笑った理由が分かる気がする
「貴方が私と"似ている"からですよ」
私は彼を座らせ、手当てをしながら話す
「わざと自分を傷つけたりしないでください
貴方は私の大切な上司なんですから」
包帯が巻き終わり、救急箱をしまう
振り返った瞬間、さっきまで座っていたはずの彼が、私を強く抱きしめた
「太宰、幹部?」
顔を上げると、そこには悲しげな表情をした彼がいた
なぜそんな顔をしているのか私には全くわからず
もう一度名前を呼ぼうとすると
彼の手が私の頰に触れた
「じゃあ上司命令だ
私の心の隙間を埋めてくれ」
彼は私の唇を塞ぎ、意識が朦朧とするほど濃厚なキスをした
彼は私を抱き上げ、この部屋を後にした
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りぃ。 - とても良かった作品でした!!この作品の別ルートとして中也オチも見てみたい…と思いました!お願いします!! (2019年1月10日 17時) (レス) id: 4af8f25fc3 (このIDを非表示/違反報告)
のら猫(プロフ) - コメント失礼します。とても素敵な作品でした!私は中也オチを見てみたいです! (2018年3月18日 21時) (レス) id: 8d32f0832d (このIDを非表示/違反報告)
二次元好きのAlice(プロフ) - 良かったらまた太宰さんでお願いします! (2018年3月18日 19時) (レス) id: 0920b6d53a (このIDを非表示/違反報告)
薄紅(プロフ) - コメント失礼します!私的には中也が見てみたいですこの作品も素敵でしたので楽しみです! (2018年3月18日 19時) (レス) id: 276cd2a5d8 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 高嶺☆*さん» コメントありがとうございます!最高だなんて嬉しいお言葉ありがとうございます!期待に添えられるよう頑張りますね。 (2017年10月22日 8時) (レス) id: 95d9c7638f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茜 | 作成日時:2017年1月25日 22時