4話 ページ6
彼の幹部補佐になって数十ヶ月
私は書類の整理をしていた
当の本人は任務に出ていて不在だ
彼は任務はちゃんとするが、書類はどうやら後回しらしい
私も任務に行ったりするが、彼と仕事をすることは極めて少なかった
団体より個人を相手にする一対一のやり方の方が向いている異能だからだろう
向いているというだけで、団体も可能なのだが
彼の任務ではそれほど必要ではないらしい
どちらかというと書類の整理の方がよっぽど補佐として仕事が出来ると言ってもいいくらいだ
「これ…だいぶ前の書類だし」
よく首領に怒られないものだ
なんて呆れていると、ドアがガチャと開く音がした
「太宰幹部、おかえりなさい」
「あぁ、ただいま」
そう言った彼の額にはまだ新しい血が流れていた
「!?…なぜ怪我なんてしてるんです?」
私はハンカチを取り出し、彼の額に当て止血する
「少ししくじってしまってね」
そう笑いながら答えるが、彼がしくじるほどの任務では無かったはずだ
「嘘つかないでください」
私がそう言うと、彼の作り笑いが少し崩れた
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りぃ。 - とても良かった作品でした!!この作品の別ルートとして中也オチも見てみたい…と思いました!お願いします!! (2019年1月10日 17時) (レス) id: 4af8f25fc3 (このIDを非表示/違反報告)
のら猫(プロフ) - コメント失礼します。とても素敵な作品でした!私は中也オチを見てみたいです! (2018年3月18日 21時) (レス) id: 8d32f0832d (このIDを非表示/違反報告)
二次元好きのAlice(プロフ) - 良かったらまた太宰さんでお願いします! (2018年3月18日 19時) (レス) id: 0920b6d53a (このIDを非表示/違反報告)
薄紅(プロフ) - コメント失礼します!私的には中也が見てみたいですこの作品も素敵でしたので楽しみです! (2018年3月18日 19時) (レス) id: 276cd2a5d8 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 高嶺☆*さん» コメントありがとうございます!最高だなんて嬉しいお言葉ありがとうございます!期待に添えられるよう頑張りますね。 (2017年10月22日 8時) (レス) id: 95d9c7638f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茜 | 作成日時:2017年1月25日 22時