窓際に腰掛けて (ページ3)

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1 呼び出したヒトページ3

ねぇ知ってる？ここ、カモメ学園の七不思議の話

全部の正しい話を集めると、なにかが起こるんだって

でも、お話は七つじゃないんだって

うらの一番最初の七不思議があるの

七不思議零番、“窓際の幸福さん”

旧校舎にある理科室の一番西にある窓

その前で、目を閉じて、手を組んで、人差し指と小指を立てるの

そしたら、こういうんだって

「幸福さん、幸福さん、どうか幸せを教えてください」

そうしたら、これから起こる幸せを教えてくれるんだって

でもね、この時目を開けてはいけないの

「幸せ」が「死合わせ」になって殺されてしまうから

ここ最近、流れている噂。七不思議零番の噂。それが...

私なんだよなぁ

はいどうも、七不思議零番、窓際の幸福さんでっす。
え？テンション高い？え～気のせいじゃないかなぁ

....私は誰になにを言っているんだろうか

ま、それは置いといて。現在、噂を試しに来たであろう女の子がいます。

手、組んで、人差し指と小指立てて目、閉じてるね。

？？「幸福さん、幸福さん、どうか幸せを教えてください」

おお、言っちゃったねぇ。さてさて、私もそれに応えないとなぁ

幸福『目を閉じたままで聞いてね。そして、質問に答えてね』
？？「...！は、はい(ねぇ待って、こんなの聞いてないよ！？)」

およよ？大人しい子だね、この子。驚きが顔に出てはいるけど
ま、いっか

幸福『貴女の名前は？』
寧々「八尋寧々です...！」

なるほど、ヤシロちゃんね。あれ、ていうかこの子、霊力を感じない...？
ははぁ、成る程、そういうことか。
まぁ、それは今関係ない。お仕事をしますかね。

幸福『ヤシロさん、貴女は、これからお友達が増えるようですね。』
寧々「！ほ、本当ですか！...っあ」
幸福『あ』

二人揃って声を漏らす。なぜなら...
ヤシロちゃんが、目を開けてしまったから。

あー残念。私は怪異。噂には従わなくちゃ。
くそう、せっかく可愛い女の子だったのに。

幸福『残念ながら、幸せは、死合わせになってしまいました。さようなら、ヤシロさん』

ズッ

武器であるハサミを取り出す。そして、ヤシロちゃんに振りかぶる。

寧々「い、いやああぁぁぁああ！！」

涙目になって、叫ぶヤシロちゃん。
あー、可愛い。くそう、こっちだって殺したかないわ。文句は噂に言え(無理)。

？？「ストップ。そこまでだよ」

ハサミを包丁で止められる。

この声は...？