ポートマフィアが拾ったのは子どもでした。【文スト】

１３話 ページ15

織田作 side


Aの面倒を俺が観ることになった。


本来は太宰なのだが仕事が入ったと云われ変わった。


「失礼します…」


『おっ、おだしゃくしゃんだ〜!!』


名前を名乗っていないのに俺の名前を知っている？


太宰が教えたのか…


「俺は織田作だ。Aだったよな？宜しくな。」


笑顔でAは


はい！と云った。


Aと遊んでいると、


『おだしゃくしゃん？いなくならないでくだしゃいね？じゃないと、だじゃいさんがかなしみますからね。』


何の為に云っているのかは解らないが


「嗚呼、いなくなら無いさ。」


と云った。

≡≡≡≡

時系飛ばします。

織田作がジイドに遣られた後から。

≡≡≡≡≡≡≡


太宰 side


織田作が死んだ。


勿論、悲しいものさ。


Aちゃんも


『いなく…ならないって…やく…そくした…のに…うそ…つき…』


と泣きながら云っている。


織田作は最後に


「弱者を救い、孤児を守れ。正義も悪も、どちらもお前には大差ないだろうが……そのほうが、幾分かは素敵だ、そして、Aを救え、これはお前にしか出来ない事だ。」


と云われた。だから、私はAちゃんにも誰にも言わずポートマフィアから消えた。

人を救う側の人間に…


Aちゃんを守る側の人間に成る為に…


≡≡≡≡≡≡≡≡

A side


私のまえから２人いなくなった…


おさむとおださく…


あいたい…あいたい…


エリスおねえちゃんは


「Aが笑顔で居れば戻ってくるわよ！」


といってくれた。


それじゃあ、わたしはえがおでいよう。



それがわたしのためだから…

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