双黒と一人の喰種【文スト】【東京喰種】 (ページ7)

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依然、照れている低身長君の隣をみると高身長君が凄い顔で此方を見てきていた。例えるならば…『君、それは違うだろ。』と否定しているときの人の顔に似ている。

「中也の帽子を好きだというのは辞めとくべきなのだよ。」

「何故？私は好きなものはしっかり言葉にするタイプよ？」

食い下がってはいけないと本能がそう云っていたから下がるのを辞めたが、逆効果だったか？

何てどうでも良いことを考えていたら、高身長君は腹を抱えて笑い出した。そして、

「矢張り、君は面白い！！」

と笑って云われた。その笑いは昔の首領さんにそっくりで不快感を抱いた。でも、どこか覚えのある笑いだった。

「子ども(• • • )に面白いと云われたくないわ！……でも、きみたち気に入った。名前は？」

「私は太宰、太宰治。今は探偵社社員。」

「おっ、俺は、中原中也。ポートマフィア現五大幹部。」

私がご贔屓にしている会社の名前……面白い。

「……私はモノクロ。しがない情報屋よ。ご贔屓にして貰っているのはポートマフィアや特務課の方よ。まれに探偵社からもくるわ。よろしくね。“双黒”のお二人。」

こうして私と双黒の波乱万丈の話が進み始めた