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ダレフ「ああ、オスマンさんか。と、隣は幹部様じゃないか。今日は店閉めてんだ、また違う日に」
os「今日は緊急や、Aさんおるやろ？少しだけお話がしたい」
厨房から顔を覗かしているAの方に視線を向ける2人。ビクッとしたAは思わず身を隠してしまった。
ht「ほら、怖がらせたらダメじゃん」
os「え、俺のせい？」
『いや、あのぉ〜はい。出てきましたけど…お話って』
ダレフ「どうせ兵器のことについてだろ」
os「ダレフも知っているなら話は早いめぅ」
『めう…((ﾎﾞｿｯ』
ダレフ「軍には渡さない。こいつはここで、一生看板娘として働くんだ」
2人対1人でバチバチに火花を散らす。
『わ、私も嫌です。もう、軍に使われるのは…』
ht「いや、勘違いしているようだけど強制じゃないし、無理やり連れていこうなんてしないから安心して。ただこれを渡しに来ただけだから」
ひとらんらんが取り出したのは軍のマークの入った便箋。
中を開けるとそこに入っていたのは一枚の紙。
『これは…』
ダレフ「入隊推薦状？」
os「毎年この時期には軍から直々に欲しい人材にこの推薦状を渡してる。これを使えば入隊に必要な手続きは全て軍が行ってくれるし、第3回まである試験の第1回をパス出来る。勿論、強制力はないで」
ダレフ「だから、軍には」
os「これは、Aさんのためでもあるんやで？」
コツコツと音を立てながらAに近づくオスマン。
徐々にその距離は詰められ、 半径30cmと言ったところだろうか。
os「戦争を見る度にあんなんなってたら持たんやろ？もしかしたら今度こそこの街を、この国を滅ぼすかもしれん。だから、軍で慣らさせるんや。それでその力を制御する」
ht「見た感じ自身でコントロールできてないみたいだし、悪い話じゃないと思うよ」
確かに、Aが人間兵器になる時は意識的にではない。心の奥の誰かが出てくる。そんな感覚だ。
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作者名：音西旱 | 作成日時：2020年4月29日 18時
