深澤とは名乗らない！-7-

：成多と稜哉 ページ45

〜成多メイン〜




『＿＿＿そんな自由気ままな成多も、合流当時には大きな悩みを抱えていた』

『新たなグループとはいえ、前身グループから4人を応援していたファンから3人に向けられた視線は、残念ながら全て温かいものではなかった』




成多「…んー、まぁソレも覚悟の上だったんですけど。」


(腕を組んで考え込む成多)




『4人こそ、快く3人の手を取ったわけだが、世間ではあらぬ噂が駆け巡った』





【 Aと末嶋は、成多の加入を反対している 】





成多「稜哉と翔が、まぁ僕の加入を反対してたとか。稜哉が、僕のことを嫌ってるとか。笑」



成多「僕も人のこと言えないんですけど、基本うちのメンバーって、不必要なことは言わないタイプの人ばっかりなんですよね笑

だし、稜哉はSNSを見ない人だったんで、そういうのも気にしてなかったから。"そんなことないよ" みたいな話も面と向かってわざわざしなかったし。」



成多「言うて僕も中学生でしたから…まぁメンタルはそれなりにやられてましたね…笑」




(滝沢歌舞伎で牛若丸を演じる成多)




『Aが昔から憧れ、長い間裏方として関わっていた滝沢歌舞伎に、中学生ながら演者として参加していた成多』

『そんな彼に対し、ファンは一方的に、Aが嫌っているのではないかと噂した』





成多「…かなりキツかったですよ。…うん。」




『そんな成多を救ったのは、他でもないA自身だった』




成多「稜哉も当時ドラマとか映画とかに出てて、かなり忙しかったから、なかなか話す機会がなかったんですけど。

わざわざ僕の為に時間を空けてくれて、事務所の部屋もかりてくれましたね…。」



成多「中学生ながら驚いたのが。
一番最初に言われたのが、"今まで話す時間作れなくてごめんな" …って言葉だったんですよね。

誰も悪いわけじゃないし、ましてや…稜哉くんが謝ることじゃないのに、"話す時間を取れなくて、気にしてやれなくてごめん" って言ってくれて…そこでなんか、糸が切れたというか…

初めて人前で泣きましたね。笑」




(成多とAの雑誌でのツーショット)




『気がつけば二人は、3時間半も話をしていたという』




「亜蓮とか他のジュニアとかにいろいろ聞いて、SNSでのことを。僕なりに解釈して、やっぱりこれは成多と話さなきゃなって思って。

ましてや彼は当時15歳とかでしたから。メンバーだし、守らなきゃなって。体が勝手に動いてましたね。」




続く

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