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「Aさん、お久しぶりです。」
「あ、西野さん…お久しぶりです。」
面識のあるマネージャーがAを待っていたようで、彼に忘れ物を渡して帰ろうと試みたが、あっさり奥に通されてしまい、泣く泣く案内されるがままに。
「あの…すみません、お忙しいのに。」
「いえ、Aさんは悪くないですよ笑
ただ深澤さんが忘れ物して、届けてもらって、事務所の中に入れたいってわがままを言ってるだけなので笑」
「…ここで渡して帰りますよ?」
「いえ、それだと後で僕が愚痴られちゃうんで…笑」
案内された空き部屋に入るA。深澤やメンバーは別件で席を外している為、終わるまで待っていてほしいとのこと。
「テーブルのお茶とお菓子、召し上がっていてください笑」
「すみません、お気遣い…。」
マネージャーが去り、部屋にポツンと一人にされたAは、大人しく深澤が来るのを待つ。
部屋の外が騒がしくなったかと思えば、ノックもされずに開けられる扉。
入ってきた人物は中にいたAを、Aはその人物を、目を見開いてしばらくその場で停止して見つめた。
「…え。え、誰?」
「あ、…えっと…私は___」
「……A?」
先に入ってきた人物の背後から現れた別の人物の声で、その場の空気がまたガラリと変わった。
「ほくッ…と、くん?」
「え、何、お前の知り合い?」
「幼馴染だけど…あなた何でここにいんの?」
Snow Manメンバー以外で、唯一深澤とAの関係を知っていたSixTONESの松村北斗と、メンバーの田中樹。
何が一番正しい答えなのか迷いながら言葉を選ぶAと、必死に状況を掴もうとする松村。そしてひたすらはてなマークの田中という、なんとも言えない3人の時間が流れる。
「わ、忘れ物!…を届けに来て、ここにいてって言われて…。」
「……あー、"俺が" 頼んだやつね、そっか。ありがとう。」
「えっ…」
「なんだよ、俺てっきり誰かの女かなって思ったのに笑」
「…彼女を事務所に通すジャニーズなんて聞いたことないけどな。」
「(いるんだなぁ…すぐそこに。)」
松村の機転でなんとか田中に悟られなかった事にホッとしたAだが、田中の気まぐれでその部屋に居座る事になった二人に、緊張の糸が切れることはなかった。
「北斗の幼馴染って…静岡の人?」
「いーじゃん樹、Aも用事あるだろうし、帰らせてやろうよ。」
「えっと…笑」
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あのん(プロフ) - 彩翔さん» いつも閲覧ありがとうございます😊妹ちゃんの過保護ヒーローな長男、需要があるようで驚いております笑 今後とも宜しくお願いします! (2021年11月17日 10時) (レス) id: 2713eabb8d (このIDを非表示/違反報告)
彩翔(プロフ) - 移行おめでとうございます!ツンデレだけどシスコン気味な稜哉くんカッコよすぎです🥺更新はいつでも待ちますので、ご自身のペースで更新してください! (2021年11月16日 21時) (レス) @page27 id: 36c3149a13 (このIDを非表示/違反報告)
あのん(プロフ) - なぁたさん» いつも閲覧ありがとうございます😊お気に召していただけてとても嬉しいです!楽しんでいただけるよう、少しでもまともな文章が書けるように努めます!💦よろしくお願いします! (2021年11月1日 18時) (レス) id: 2713eabb8d (このIDを非表示/違反報告)
なぁた(プロフ) - 1日で一気読みしてしまいました、、、あのんさんの書き方すごく好きです!ご自身のペースで楽しんで更新していってください。これからも読みます☺️ (2021年10月31日 23時) (レス) @page11 id: bf7a073558 (このIDを非表示/違反報告)
あのん(プロフ) - ぴけらびさん» 温かいお言葉、ありがとうございます😭これからもよろしくお願いします!(^^) (2021年10月31日 20時) (レス) id: 2713eabb8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あのん | 作成日時:2021年10月31日 17時