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＿＿＿…
「＿＿＿ん…だ、て…さん？」
「おはよ、お邪魔してるよ笑
どう？調子は。」
「…ん、だいぶマシ。」
「ならよかった笑」
病院のベッドに横になって点滴を打ってもらって…そこから記憶がごっそりない稜哉は、なぜかいる宮舘との会話で、ようやくここが自室だと言うことに気づいた。
支えられながら上半身を起こして、手渡されたスポーツドリンクを飲んでいると、大きな買い物袋をぶら下げた渡辺が部屋に入ってきた。
「…あ、おかえり。稜哉だいぶ良いって。」
「ん、なら良かった。
…お前、あんだけ具合悪かったなら早く言えよな。連れて帰るの大変だったんだぞ。」
「ごめん…ありがと。」
「…まぁ、俺は何にも作れねぇから、涼太に美味いもんでも食わしてもらえよ。」
渡辺から買い物袋を受け取った宮舘は、食事のために部屋を後にした。
稜哉は再び体を横にして、渡辺がそっと肩まで掛け布団を被せる。
「翔太くん…。」
「ん、」
「ごめん、ね…ありがとね。」
「…謝んなくていいし、お礼も言うな。
でも絶対これから我慢すんなよ、分かった？」
「…分かった笑」
「いーから今は寝ろ」と、加湿器のノズルから出る蒸気をマックスにする渡辺。空気清浄機が稜哉の家にはない為、今度買ってやろうと密かに思った。
「…翔太くん。」
「寝ろって だから…笑」
「んふふ笑
ねぇ、なんで分かったの。俺が体調悪いって。」
「…お前、プライベートじゃないと基本俺らにも敬語じゃん。俺のこと "渡辺くん" って呼ぶし。
あの時最初だけ、ちゃんと "翔太くん" って言ったから、変だとは思った。」
「…そっか笑」
「あとは勘。」
「すげぇな…笑」
「次俺に隠そうとしたらしばくから。」
乱暴な言葉遣いの中に、彼なりの優しさがあることを、稜哉はもちろん知っていた。
そしてもう二度と、渡辺には隠し事はやめようと決めたのだった。
「稜哉、お粥できたよ。食べれそう？」
「うん…ありがとう。」
「あー俺も腹減った…なんかある？」
「じゃあ元気組はリゾットにする？笑」
「ずるい…。」
「稜哉は治ったらね」と微笑む宮舘に対して、
「今はお粥で十分だろ」と笑って吐き捨てて部屋を出て行った渡辺。
「…翔太もあんなだけど、俺が呼び出された時は結構焦ってたんだよ？笑」
「…へぇ。」
「翔太も、稜哉大好きだからさ。もちろん、俺もね笑」
稜哉は、一生隠し事は出来ないと悟った。
Fin
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あのん(プロフ) - 彩翔さん» いつも閲覧ありがとうございます😊妹ちゃんの過保護ヒーローな長男、需要があるようで驚いております笑 今後とも宜しくお願いします！ (2021年11月17日 10時) (
レス) id: 2713eabb8d (このIDを非表示/違反報告)
彩翔(プロフ) - 移行おめでとうございます！ツンデレだけどシスコン気味な稜哉くんカッコよすぎです🥺更新はいつでも待ちますので、ご自身のペースで更新してください！ (2021年11月16日 21時) (レス) @page27 id: 36c3149a13 (このIDを非表示/違反報告)
あのん(プロフ) - なぁたさん» いつも閲覧ありがとうございます😊お気に召していただけてとても嬉しいです！楽しんでいただけるよう、少しでもまともな文章が書けるように努めます！💦よろしくお願いします！ (2021年11月1日 18時) (レス) id: 2713eabb8d (このIDを非表示/違反報告)
なぁた(プロフ) - 1日で一気読みしてしまいました､､､あのんさんの書き方すごく好きです！ご自身のペースで楽しんで更新していってください。これからも読みます☺️ (2021年10月31日 23時) (レス) @page11 id: bf7a073558 (このIDを非表示/違反報告)
あのん(プロフ) - ぴけらびさん» 温かいお言葉、ありがとうございます😭これからもよろしくお願いします！(^^) (2021年10月31日 20時) (レス) id: 2713eabb8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あのん
| 作成日時：2021年10月31日 17時
