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正直、経緯はほとんどAから聞いている。
それでも結依の口から聞こうとするのは、家族の中でもフェアでいたいから。
Aから聞いた父親側の話と、結依の立場としての話、両方の話を聞きたいという想いがあるからだ。
「…りょー、」
「ん？」
「…ッ、どうしよ……」
子供のように泣きじゃくり始めた妹に、稜哉はそっとティッシュを差し出した。
辰哉側と結依側の話を合わせると、こうだ。
今日の出来事。
大学の(特別仲良くはない)友人が、突如自分の知り合いだという一人の男性と結依を会わせた。しかも50代くらいの男性。
「今日だけでいいからご飯行ってあげて！」
という無茶振りに、最初はやんわり断っていたようだがあまりにもしつこくお願いをしてきたものだから、首を縦に振ってしまった。
顔も名前も知らない、自分よりかなり年上の男性と並んで歩くことが、彼女にとってはかなりのストレスと苦痛で。
やっとの思いで食事が終わり、解散するかと思われたが、男性の態度は一変。結依の手を引いてネオン街へ足を向けたと言う。
我慢の限界に達し、振り解いてなんとか帰宅したが、事件はそれだけではなかった。
「結依、今日誰と何してた。」
「え…。」
運悪く、その男性に手を引かれた瞬間を帰宅途中の父親に見られていた。
「まさかあれ彼氏？」
「ちがッ…そんなわけ」
「お前まだ未成年だろ。もう夜遅いのに、あんな場所にいて。」
「待ってよ…!!」
良くないことを心配する辰哉と、それまでのストレスと混乱が入り乱れる結依の口論は次第にエスカレートし、そして結依は家を飛び出した。
そして少し離れた公園で座り込んでいたところを、ランニング中の仲村に発見され、稜哉に連絡が入った。
……というのだ。
「…そうか。」
「…っ、……。」
「一個確認。その男に何もされてない？手以外でどっか触られたとか、怪我したとか。」
「…な、い。」
「…なら良かった。」
「…りょーは、怒らないの？」
「…は？何で俺がお前に怒んだよ。」
「怒るならそのクソオヤジと紹介した奴だろ。」
と当然のように言うと、驚いていた結依は次第に安堵の表情を浮かべた。
「つか、お前に二回り以上歳離れたオッサン紹介して…何がしてぇんだよ。」
「…パパ活紛いな事してお金稼いでるんじゃない。」
「クズだな。」
「……。」
「でも俺は、頭ごなしに怒る親父も、許せない。」
「…りょー。」
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あのん(プロフ) - (名前)ミオさん» ご心配をおかけしてすみません、無事復活しました← 今後ともよろしくお願いします！ (2021年10月25日 20時) (
レス) id: 2713eabb8d (このIDを非表示/違反報告)
あのん(プロフ) - みんさん» ご心配をおかけしました。温かいお言葉ありがとうございます！(泣) (2021年10月25日 20時) (レス) @page48 id: 2713eabb8d (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ミオ(プロフ) - 無理なくゆっくり休んでくださいね (2021年10月20日 0時) (レス) @page49 id: dfbbef0672 (このIDを非表示/違反報告)
みん - いつも楽しみにさせていただいております。体調不良ということでとても心配ですが、お休み期間ごゆっくりなさってください。再開されてもあのん様の健康第一で続けていただければと思います。 (2021年10月17日 20時) (レス) @page48 id: 3106d83bf4 (このIDを非表示/違反報告)
あのん(プロフ) - ぴけらびさん» メッセージありがとうございます！お気持ちとても嬉しいです！再開したら是非、またお立ち寄りください (2021年10月16日 21時) (レス) id: 2713eabb8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あのん
| 作成日時：2021年9月14日 19時
