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＿＿＿…
「…仲村、本当はかなり前から悩んでたんです。アメリカに行くこと。」
「そうなの？」
滝沢から受け取ったコーヒーを開けずに、Aは両手で握りしめた。
「俺達の楽曲…リードもカップリングも全部振り入れしてきて、最近は後輩グループとか、他のアーティストにも。
いくら振り付けの才能があるからって、あいつも無限じゃないんですよ。仕事がくる度、新しい刺激を求めてたんです。」
「なるほど、それでアメリカでエンタメを見たいって。」
「…でもアイツ、馬鹿みたいに長男気質っていうか…本当、自分の事は後回しで。今だとグループに迷惑かけるからとか、タイミング的に今じゃないよな…って。亜蓮が一番分かってたんですよ。
だからこそ、アイツからエンターテイメントを学び直してきたいって聞いた時、すぐに承諾したんです。
きっと亜蓮も悩んで考えての "今" だったんだよな…って。」
深澤の言葉は、自分の経験と価値観を交えた、正論。
Aの言葉は、本人に最も寄り添った、心遣い。
どちらも正しく、決して間違っていない。
深澤親子らしさが滲み出たこの喧嘩の本質に、滝沢はクスっと笑う。
「樹とか心配しただろ？」
「"いつでも俺の養子に入っていいからな！"…って。」
「あくまで稜哉の味方なのか！笑」
「面白がってるんですよ、そういう人だから。」
「まぁ、あんまり引きずらずに仲直りしてやれよ？
本当にお前が想像する以上にうちのタレント達、お前らを心配してるんだからな？笑」
「…気が向いたら。」
「向かないやつだろそれ笑」
＿＿＿…
騒動後、まずはメンバーとの話し合いにて、快く仲村の背中を押した６人。それを滝沢に伝えに行くと、彼らの意思に沿えるよう配慮され、仲村は7月からの留学を決めたのだ。
FC動画でその旨を投稿し、世間では賛否両論あったようだが、彼ら自身はこの判断を正しいと胸を張っている。
その気持ちが最も強かったのがAだというのは、言わずもがなだった。
「＿＿＿稜哉、ごめん。」
「…は？」
前触れもなく謝ってきた仲村に、Aは怪訝そうな顔を向ける。
「俺の事で、深澤さんと…その…、」
「…お互いに信念持ってそれがぶつかっただけだろ。亜蓮が謝る事ねーよ。」
「…。」
「…それに、親子なんだし。怒鳴ろうが取っ組み合おうが、別に仲直りはできるよ。」
だが実際に仲直りしたのは、相当後だったらしいが。
Fin.
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あのん(プロフ) - えーパンダさん» 返信が遅くなりました🙇♀️素敵なお言葉ありがとうございます！おかげさまで無事完結できました☺︎ (7月21日 21時) (
レス) id: e371a31c4d (このIDを非表示/違反報告)
あのん(プロフ) - りかちゃまさん» 返信大変遅くなりました💦お付き合いいただきありがとうございました！スピンオフもよろしくお願いします☺︎ (7月21日 21時) (レス) id: e371a31c4d (このIDを非表示/違反報告)
あのん(プロフ) - なつさん» 返信大変遅くなりました🙇♀️お付き合いいただきありがとうございました！ご期待に応えられずすみません💦今更ながら、何か還元できればいいんですが…笑 スピンオフも、よろしくお願いします！ (7月21日 21時) (レス) id: e371a31c4d (このIDを非表示/違反報告)
あのん(プロフ) - じゅさん» 返信が大変遅くなりました🙇♀️最後までお付き合いいただきありがとうございました！しれっと再始動しておりますので…笑 よろしくお願いします！ (7月21日 21時) (レス) id: e371a31c4d (このIDを非表示/違反報告)
あのん(プロフ) - ゆめさん» 返信が大変遅くなりました🙇♀️最後までお付き合いいただき本当にありがとうございました！いつでも稜哉くん達がお待ちしてます！笑 (7月21日 21時) (レス) id: e371a31c4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あのん
| 作成日時：2022年4月25日 18時
