私がこの世でいちばんです (ページ7)

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ーside SUGAー

寮に帰ると、異様な光景を目にした。
『、、なにやってんの？？」

リビングのソファーにぎゅうぎゅうになって集まる6人の男達。

V「ユンギヒョン知らないのー？ほら、いま話題の狐女子の動画！0時から顔出し映像配信されるんだよ！」

テヒョンがタブレットを指差す。

『狐？？？なにそれ』

だから何だよ。

JG「めっちゃダンスうまい女の子。bigbang先輩達がインスタ載せて話題になってるんだよ。」

へえ、ジョングクが褒めるなんて珍しいな。

気になって、俺もタブレットを覗き込む。
JH「おっ、来た！！」

映像が始まる。肩につかないくらいの真っ直ぐな黒髪。豪華なドレスを着た、仮面をつけた女が足を組んで、金色の玉座に座っている。

"禁断の果実、一度味わったら戻れない"

心臓を掴まれる様な、透明感のある、しかしハスキーで独特な声。

その言葉とともに、突然、仮面が燃え始める。
徐々にあらわになる顔。

JM「うっわ、、、こんな綺麗な人初めて見た。。」

ジミンがボソッと呟く。

息が止まる程の圧倒的なオーラ。
ブルーと金の、まるで水面にヒマワリが咲いた様な色の不思議な瞳。

中性的で、恐ろしい程整った美貌に、全員言葉を失った。

真っ赤な唇がニヤリと弧を描く。
"ようこそ、危険で魅惑的な、私の世界へ"

［CELI 7/7 デビューショーケース 18時～
　コチョクスカイドーム入場料無料先着抽選15時～］

V「え、デビューがスカイドームってヤバくない？YGどんだけ気合い入れてるんだよ。。」

ーside CELIー

へっっくしょーーい！！

誰か噂でもしてんのかー？

「ちょっとA、もう少し女の子らしくクシャミしなさいよ！」
プンスカと野太い声で小言を言うこの男は、私の専属マネージャーのマカロンさん。

ムキムキのゴリラ体型だけど、マカロン。
女物の服パツパツで着てる明らかなオッサンだけど名前はマカロン。

マカ「おい小娘、何か失礼な事考えてない、、？」
『めっそうもございませんお姉様』
マカ「よろしい」

逆らえねえっ、、
本能がコイツに逆らうなって言ってるのよ。

あ、ハナクソ取れた
マカ「汚いわねっ！怒」

ひどーい。

マカ「本当あんた、スイッチ切れた途端に別人みたいになるわよね。。デビュー前日とは思えないわ。。」
『だってずっと気張ってたら疲れるもーん』

マカ(デビュー前日でこのリラックス加減、、良くも悪くもこの子らしいわ。。)