私がこの世でいちばんです (ページ49)

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ポカンと口が開いてしまう。

目を丸くして固まる報道陣達。

隣に列席する社員や社長達が、やってしまたという表情で目頭を押さえた。

ニヤリと挑発的な笑みを見せると、まとめていた髪をほどいてかき上げる。

CELI「この私が？盗作？そんな私以外でも作れる様な曲、まず表に出さないです。

私みたいな天才は盗作しないといけない程困ってないのよ。

だってすぐに名曲作れちゃうから。

てか、私悪くないのにお騒がせして申し訳ありませんって定型文おかしくない？

世間のミナサマが勝手に騒いでるだけじゃんね。」

報道A「！！今の発言は問題ですよ！？」

CELI「あ"あ"ん？？問題なのは女のケツ撫でながら好き勝手にストーリーでっち上げるアンタだろ」

報道A「っへ？？な、なんの事だ！！名誉毀損だz」

CELI「ジジイちょっとうるさい」

報道B「で、では！AliaのlicoさんがCELIさんに嫌がらせをされたという投稿をしていましたがそれにお答えお願いいたします！」

CELI「あー。嫌がらせ？？身に覚えないですね。
された覚えならあるけど。

あ、暴言なら吐きましたよ？」

___ザワッ！暴言！？

___ザワザワ、逆にされたってどういう事だ？

CELI「あ、今回は全部証拠あるんで。証言してくれる人も居ますし。

カモーーンヌ！！！」

降りてきたスクリーンに映し出されるのは、CELIの楽屋の防犯カメラ。

マネージャーと入れ違いで入ってきたのはAliaのメンバーだ。

報道「「「えっ！？？？？」」」

JM「っこれ！！」

SG「......。」

開いた口が塞がらない。

Aliaのメンバーが、懐から取り出したハサミでCELIの衣装を切り付けはじめたのだから。

可憐なイメージの彼女達からは想像もつかない姿に、会場がざわめいた。

場面が変わって、今度は事務所の防犯カメラ。

"CELIの曲に似た曲を作りなさい。お金はこれで足りるでしょう？"

__ザワザワ！

これって、つまり！

"勘弁してください！新人だけど、僕にもプライドがあるんです！！"

"そう。じゃあアンタ、もうクビね。ここクビにされた経歴の作曲家を雇う所なんてあるのかな。"

"なっ。...分かりました。"

"ふん。作業日は一年前って事にしてね？"

そう言って去って行ったAliaメンバー。

残された男性が、肩を震わせて泣いているのが分かって心が苦しくなった。

GK「コイツら、最低だろ」

SG「俺、、一瞬でもアイツの事っ！」

『...うん、最低だ。』

少しでも疑った、俺らも、最低。