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ーside SUGAー
RM「ユンギヒョン最近たのしそうだね」
そう言われて、確かにそうだなと思う。
ハッキリ言って、共同生活の間そんなに話す気は無かった。
けれど、CELIが曲を作っているのを間近で見ていて、徐々に熱が入っていく自分がいて。
下心の無い純粋な目で、音楽を語れる大切な相手。
頭の中で音楽と譜面を構築する、そう彼女は言った。
何だよその能力。
彼女がたった一夜で考えた曲は、普通1ヶ月かかっても作れない様な曲。
"天才"そう呼ぶのに相応しい人間なんだと思う。
自分も天才だと思っていたし、いまでもそう思ってる。けれど彼女もまた、俺には理解できない天才なんだろう。
ん、、?何か口の中が甘い気がする。
なんだっけ、この味。。。
〜♪♪
バッ!!!
目が急に冴えた。鳥肌がゾワリと立つ。
今のはMIC DROPの俺のパート。
CEL「うわっ起きた。嫌だった??」
今の声なんだ。何か胸の奥がギュッと縮んだ。
早まる鼓動を隠す様に『良かった。』と一言。
そのあと、IKONのバビの曲を歌うCELIに何となくイラッとしたのは何故だろうか。
そして、CELIの練習生期間に驚いた。
13年。きっと彼女に呼び捨てにしてくれと言う歳上は、みんな尊敬の意味を込めてそうしてくれと言っているのだろう。
練習生期間、それは地獄の様な日々だ。
友達と遊ぶ暇なんてまずない。
いつデビューできるかも分からない、もしかしたらこのまま年老いて行くだけかもしれない。
そんな不安との戦い。
だから尊敬を、少し、ほんの少し抱いたのに。
『は、、??寝顔、は??』
SNS上に拡散されている、CELIのVライブの映像。
"餌付けするCELIとお爺ちゃん"
は!?
CEL「ひい"っ!」
背後で逃げようとしているCELIの首根っこを捕まえる。
ニコッ
『、、、正座。』
CEL「はいぃっ!」
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舞桜(プロフ) - どうしましょう。すごく面白いお話見つけちゃった! (2020年2月17日 0時) (レス) id: c1ba84da81 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - おもしろいー!! 更新待ってます。 (2020年1月25日 9時) (レス) id: a2d6e4b6af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:akn | 作成日時:2019年8月30日 11時