最恐の…フォーマンセル!?【文スト&女主2人】 (ページ46)

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第33話パラダーヰス！ページ46

No 視点

太宰がﾊｯとしたように目を開ける

国木田は堪忍袋の緒が切れたのか

太宰を怒鳴ろうと振り返る

国木田「おい太宰いい加減仕事を

─────あれ？」

だがしかし、そこは蛻の殻(もぬけのから)となっていた

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

谷崎視点

樋口「我が主の為───ここでﾀﾋんで頂きます」

ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾝ(銃連射)

ッ！？避けきれな…え？

ナオミがボクを庇ッて……

ナオミ「兄様……大丈…夫？」

『ナオミッ！！

ナオミッナオミしっかりしてナオミ！ナオミッ目ェ開けて！

ど、どどうしよう……し、止血帯、敦くん止血帯持ッて無い？

いや先ず傷口を洗ッて……違う与謝野先生に見せなきゃあ……』

茜「落ち着いて、慌てるな」

あ、あぁ、どうしたら…

誰かの声が聞こえる

でも今はそれどころじゃない

ｶｼｬ(弾を詰め替える音)

早く、早くしないと…

茜「─だから話を、」

『い、医務室まで運ばないと敦くん足持ッて───』

樋口「そこまでです。

貴方が戦闘要員でないことは調査済みです。健気な妹君の後を追っていただきましょうか」

『あ？チンピラ如きが───ナオミを傷つけたね？

【細雪】』

樋口(雪……？この季節に？)

こうしないと、こうでもしないと

可笑しくなりそうだ

『敦くん、奥に避難するンだ。こいつは

───ボクが殺す』

ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ(銃声)

『ボクの【細雪】は

───雪の降る空間そのものをスクリーンに変える』

樋口「なっ……何処だ！」

『ボクの姿の上に背後の風景を【上書き】した。もうお前に僕は見えない』

樋口「しかし……姿は見えずとも弾は中る筈っ！」

『大外れ』

すぐさま樋口の首を絞める

樋口「───ッ！」

ナオミにあんなことしたんだ

『ﾀﾋんで終え───！』

ｺﾞﾎｺﾞﾎ

誰かの咳き込む声が聞こえた

そう思っていた瞬間に

視界がｸﾞﾗﾘと歪んだ

ﾄﾞｻｯ

芥川「ﾀﾋを惧(おそ)れよ、殺しを惧(おそ)れよ。ﾀﾋを望む者等しくﾀﾋに望まるるが故に

───ゴホッ」