第28話 皆の前職を中てようのコーナー! ページ40
敦 視点
あれ、なにも返ってこない
敦「?」
太宰「何してたと思う?」
敦「へ?」
何してたと思う…?
もしかして、中てるのか?←ご名答
太宰「なにね、定番なのだよ。新入りは先輩の前職を中てるのさ」
敦「はぁ……じゃあ……谷崎さんと妹さんは
学生?」
谷崎「おっ中ッた、凄い」
ナオミ「どうしてお分かりに?」
敦「ナオミさんは制服から見たまんま谷崎さんの方も
──齢が近そうだし勘で」
中ってたんだ、僕凄いね
この調子で他の人も中るかな?
太宰「やるねぇ、じゃあ国木田君は?」
国木田「止せ、俺の前職などどうでも──」
敦「うーん…お役人さん?」
太宰「惜しい、彼は元学校教諭だよ。数学の先生」
敦「へえぇ!」
国木田「昔の話だ思い出したくもない」
なんか納得……って云ったら投げられるな
太宰「じゃ私は?」
敦「太宰さんは……」
想像もつかん……!
何なんだ?何がありそう??
国木田「無駄だ、小僧。武装探偵社七不思議の一つなのだ、こいつの前職は」
え、七不思議なんてあるの武装探偵社って?
他の六つが気になるんだけど
谷崎「最初に中てた人に賞金が有るンでしたっけ」
太宰「そうなんだよね、誰も中てられなくて懸賞金が膨れあがってる」
国木田「俺は
敦「ちなみに懸賞金って、如何ほど…」
太宰「参加するかい?賞典は今
────七十万だ」
ななな、七十万!?
ガタッ(敦くんが勢いよく立つ音)
敦「中てたら貰える?本当に?」
太宰「自 殺主義者に二言はないよ」
なら、何がなんでも中ててやるっ!!
敦「勤め人」
太宰「違う」
敦「研究職」
太宰「違う」
敦「工場労働者」
太宰「違う」
敦「作家」
太宰「違う」
敦「役者」
太宰「違うけど、役者は照れるね」
敦「うーんうーん」
本当に分からない…
一体何者だったんだ?
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作者名:フィア | 作成日時:2022年9月16日 17時