６６th ページ34
あるものを二つ作り終わり、ブン太先輩たちの部屋へ向かう。
喜んでくれるかなぁ、とおもう。
料理の腕には自信は一応ある。
過信はしちゃいけないけど。
久しぶりの洋菓子作り楽しかったなぁ。
ブン太先輩の部屋につき、ドアをノックする。
そうすると、中からジャッカル先輩の声がする。
貴「秋月です」
丸「はいっていいぞー」
ゆるい話し声が聞こえて、ドアを開ける。
私を見ると、部屋にいた4人は驚いたように目を開いた。
桑「･･･誰かと思った」
丸「な」
仁「使用人さんかと思ったぜよ」
切「驚かせんなよなー」
貴「いや私が悪いみたいに言われても･･･」
まぁ今の格好では分からないかもしれない。
髪を緩くお団子で結って簪で刺して、寝る様の着物だ。
取り敢えず円になっていたので、ブン太先輩の隣に座る。
丸「あー腹減った」
桑「またそれかよ･･･」
貴「またって･･･」
切「さっきからこれしか言ってないぜ？」
貴「そういうと思って･･･」
じゃん、と作ってきたあるものを二つ出す。
丸「･･･ケーキ！？」
貴「秋月特製チョコレートケーキと抹茶ケーキです」
どや、と言うようにいうとブン太先輩は目を輝かせる。
丸「食べていいのか！？」
貴「誰のために作ってきたんだと思ってるんですか。口に合うといいんですけど。」
そういってブン太先輩にチョコレートケーキを乗せたお皿を差し出す。
それをすぐに受け取ると、頬張って食べてくれる。
美味しそうに食べてくれるのは嬉しい。
こっちまで幸せになれるから。
丸「うっめー！」
貴「ほんとですか！！」
昔っから洋菓子とかはどうも苦手で、いつもお父さんにまずいと言われていた。
まぁそれでもめげないで作って始めてましだと言われたのがチョコレートタルトだったのは今でも鮮明に覚えている。
仁「俺も食べてみようかの」
桑「俺も食べるぜ！」
切「食う！くう！」
仁王先輩には甘さ控えめの抹茶ケーキ、ジャッカル先輩にも抹茶ケーキで赤也くんにはチョコレートケーキを出した。
仁「よくこんなもん作れるなり。」
桑「器用だなー」
切「！！((ｷﾗｷﾗ」
みんな美味しそうに食べてくれるので、こっちも自然と笑顔になる。
丸「なぁ、またこういうの作ってくれよぃ！」
美味しそうに食べてくれた人に、断るなんて出来ない。
貴「もちろん、私なんかの料理でよかったら！」
私はブン太先輩のは頬についた食べかすを見て笑った。
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作者名：茜子 x他1人 | 作成日時：2016年2月25日 22時
