＊演技派長男@雲をも染める陽番外編 ページ29
雲をも染める陽の双子ちゃんの幼少期も上げていければなと。
☆智13歳／和9歳／雅紀6歳／双子3歳
智
「じゅんく、あー、、」
「あー、」
小さなフォークで仕留められたウインナーは潤の大きく開いた口に綺麗に収まった。
もぐもぐ、と頬が上下する。
「おいし？」
「おいし！」
「んふふ。」
「きゃは！」
何が面白いのか毎回ここで笑いあってる。
「はー、かわいい。」
うん、わかるよ和。こいつら世界一かわいいよ。
かわいいけど。
「これじゃ翔が半分くらい食べないじゃん。」
よし、いつものやるか。
「しょーお。ほら、あーんは？」
俺のお皿からさっき潤の口に入ったウインナーを持ち上げる。
「んー、だぁじょぶ！」
「そっかー、大丈夫かー；」
「ん！」
勝負はこっから！
「かなしーなー。智くん泣いちゃうなー。
えーん、えーん。しくしく、、、」
ちらっと翔を見やると眉を下げて心配顔。
やばい、その奥の潤がつられ泣きしそうなんだけど。
「あ、さとくぅ、、
えーん、やーよ？ないないよ？」
「翔があーんしてくれなくて、えーんえーん。」
「あ、え；、、んぁ、、、」
「わあ！翔あーんしてくれるの？
もっと大きくあーんして？」
「ん、あ、あー、」
「はい。ちゃんともぐもぐして。」
はい完了。
まあこれを和がニヤニヤして雅紀がきょとんとしての見る目がなければもっと達成感あるんだけど。
−fin
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作者名：すす | 作成日時：2020年11月15日 18時
