死柄木弔の弟だがヒーローを目指す【ヒロアカ】 (ページ5)

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No.４ページ5

先生のいきなりの発言に教室の奴らは驚きが隠せず、教室はさっきとはまた違う騒がしさに包まれる。

そう言えば緑谷クンも雄英志望だっけ？

前に言っていたことを思い出し、緑谷クンの方に視線を向けると緑谷クンは気まづそうにビクつきながら顔を伏せている。

そりゃそうか、自分も雄英志望なのバレたら爆発クンやクラスメイトに何されるかわかったモンじゃないしな

爆発クンは、そんな緑谷クンの気も知らず、机の上に立ち上がると俺たちに向け言った。

｢そのざわざわがモブたる所以だ！
模試じゃA判定！！俺は中学唯一の雄英圏内！｣

｢あのオールマイトをも超えて俺はトップヒーローと成り！！必ずや高額納税者ランキングに名を刻むのだ！｣

彼は、自分の将来設計？みたいなことを言っているが正直言わなくても全く興味が湧かない。

だが次の瞬間、興味が湧くも糞もないようなことを担任が言ってきた。

｢あ、そいやあ緑谷も雄英志望だったな｣

糞担任のその発言に爆発クンはおろかクラスの奴らは皆、嘘だろと固まる。

そして＿＿

緑谷クンを嘲笑い始めた。

この場の空気も読まないで、自分の生徒の進路をクラスの奴らに勝手にばらすって教師としてどうなんだよ……

大丈夫なのかと心配し視線を向けるとこちらの視線の意味を理解したのか、緑谷クンは大丈夫だよと苦し紛れの笑みを向けた

いや、全然大丈夫じゃねえだろ。ビクついてんじゃねえか。

緑谷クンも流石に何か言い返さなければと思ったのか立ち上がってクラスの奴らに言うを

｢そっ……そんな規定もうないよ！
前例がないだけで……｣

相当焦っているのか、黒目がうろうろ動いていて、俺らの間を彼の視線が泳いでいた。

自信がないんだろう。段々と小さくなっていくその声を聞き、嘲笑った奴ら全員に本当にヒーロー志望かと聞きたくなった。

すると爆発クンは、緑谷クンが自分と同じ所を目指していることに怒ったのか個性を使い、緑谷クンの机を殴る。

爆発クンのことだから緑谷クンのような人が自分と同じ道に進もうとしているのがやなんだろうなぁ

辺りには焦げくさい臭いが充満している。