死柄木弔の弟だがヒーローを目指す【ヒロアカ】 (ページ4)

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No.３ページ4

｢今から進路希望のプリントを配るが皆！｣

あの後もダラダラと歩いていき、遅刻ギリギリに学校に着いたら早々に一時間目が始まろうてしていた。

窓越しに春を感じさせる生暖かい日差しが差し込んでくる。

中学三年生ともなれば進路のことをちゃんと考えていかなければいけない時期

本来なら嫌がる人が多い時期なわけだが、多くの中学生はこの時期に期待に胸を躍らせている。

今はヒーローという職業が脚光を浴びる時代、そしてその職業を夢見る奴なんて住宅街で電柱を探すより簡単だ。だからこのクラスもどうせ……

｢大体ヒーロー科志望だよね｣

ヒーロー科志望ばかりだろう

ハーイと個性を発動して元気に返事をする他の奴ら、俺は返事する気にはなれない。

｢うんうん皆いい”個性”だ
でも校内で”個性”の発動は禁止な！｣

皆に注意しながらも笑っている先生の言葉には説得力を感じられない。

つーか、先生。そんな事言ったらうちの問題児が火を噴きますぜー

｢せんせぇー『皆』とか一緒くたにすんなよ！｣

ほら見ろ、予想通りだ。

目上の先生やクラスメイト皆を舐めきっているかのような喋り方……いや俺も人のこと言えやしねえけど

彼の名は爆豪勝己、一言で言えばみみっちい爆発クンだ。

すると爆発クンは廊下にまでに響き渡る声で先生に更に一言

｢俺はこんな”没個性”共と仲良く底辺なんざ行かなねー｣

｢よ｣

当然教室はブーイングの嵐、ていうかヤバい鼓膜破れる

｢モブがモブらしくうっせー！！｣

｢あー確か爆豪は……『雄英高校』志望だったな｣